蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

皇居東御苑  (bon)

2018-06-02 | 日々雑感、散策、旅行

 どんよりとした蒸し暑い日でしたが、5/31(木)は、皇居東御苑の散策に行ってきました。
園芸友の会の屋外例会でした。 このところ春、秋に屋外例会と称して近場の散策を楽しんで
いまして、昨年、春は、千葉稲毛の花の美術館で、秋は神代植物園でした。

 皇居東御苑では、二の丸庭園の菖蒲田には、おそらく各地の自慢の花しょうぶなのでしょ
う、それぞれに銘がふられて 今を盛りと色とりどりに咲き誇っていました。
  菖蒲田の周りには低めのさつきつつじが こんもりと頃合いのアクセントとなって綺麗でし
た。 つつじは、すでに盛りが過ぎていましたが、アジサイが咲き始め、一面の緑の中に
うまく溶け込んでいるようでした。

花しょうぶ(二の丸庭園)           二の丸庭園
    

  ここにも、これまで何度か訪れていますが、花しょうぶの時期は初めてで、二の丸庭園が
一段と華やいで見えました。 それとともに、同行のメンバーとの会話に惹起される新しい
発見もあり、都道府県の木、天守台と楽しくめぐりました。
  天守台から大奥、中奥を見渡し、御苑周辺の林立するビル群、さらには左手にはスカイ
ツリーも見え話は大きく飛び跳ねていました。

天守台から見た、江戸城本丸御殿跡    その解説図
  

 

 苑内は、木曜日というのに多くの人たちでにぎわい、私たちと同じような小団体もいく
つか見られ、外国人の姿も多く見られました。

 私たちは、ほぼ一周するように回り、富士見多門には靴を脱いで上がり、眼下に乾通りを
見下ろし、かってそこを桜の時期に通ったことを思い出したりしました。
 松の大廊下から、先端の富士見櫓まで足を延ばし、案内板に書かれてある『攻められた
ことのない江戸城』にもその守りは固く作られているのでした。

    東御苑を出て大手門から大手町へ
       

 

 2時間ほど歩き回り、程よく疲れたころ、大手町のビル地下でみんなでランチをしました。
御苑のこと、江戸幕府のことなど、尽きない話題に花が咲きましたが、なかでもメンバーの
2人から、ヤマブキに実が付いていたとの“大発見”に話は一気に盛り上がるのでした。

 小学生のころに習った、太田道灌の逸話にある歌「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)
一つだになきぞ悲しき」から、ヤマブキには実ができない・・と信じていたところに、目の
前にヤマブキの実がなっていたから大騒ぎとなったのでした。
 席上では、このエピソードの言わんとするところは理解されていて、農家の娘の教養と,
道灌の当時の無知さ加減など、話題が発展し、“ところでこの貧しい家の娘が、どうして
500年も前の和歌を知っていたのか?”、“この娘は独身だったか?”など、余計な詮索が
入ったりもしましたが、本件“ヤマブキに実ができるか?”については、持ち帰り調べる
こととなりました。

 幸い雨も降らず、楽しい例会は、三々五々さよならとなりました。

   

 帰宅後、太田道灌の逸話の復讐と、ヤマブキに実ができるのかについて調べてみました。

 太田道灌の山吹伝説がウキペディアにありました。そのままコピペします。
『道灌が父を尋ねて越生の地に来た。突然のにわか雨に遭い農家で蓑を借りようと立ち寄っ
た。その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。道灌は、蓑を借りようとしたのに
花を出され内心腹立たしかった。後でこの話を家臣にしたところ、それは後拾遺和歌集の
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の兼明親王の歌に掛けて、山間
やまあい)の茅葺き(かやぶき)の家であり貧しく(実の)ひとつ持ち合わせがない
ことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は
歌道に励み、歌人としても名高くなったという。』

 ところで、ヤマブキに実はできるのでしょうか? ネット調べをしていましたら、多くの
人が、ヤマブキには実がならないんだと思い込んでいた矢先に、同じような疑問に到達した
と見えて記事に書かれていました。

 結論は、一重のヤマブキには、実はできるのですが、おしべやめしべが花になった八重咲
きのヤマブキには実はできない・・とありました。つまり八重のヤマブキには実はできない
のですね。

 平安時代の古歌は、観察力も素晴らしく、七重八重で、一重とは言っていないのですね。
“すごい!”

     ヤマブキの実(食べられるような実ではないようです)
                     (自然原理主義のHPより)

 

 

 

 

 

 


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