銀行は、私にとって最も縁の遠い存在の一つですし、まして金融に関して門外漢もいい
ところですが、なぜか、今月初めにあった銀行のセミナーに出席してみました。
長期間マイナス金利が続く銀行は果たしてどのような経営になっているか? そういえば
周囲には銀行員のいる銀行は少なくなって、ATM端末だけが設置されているコーナーが目立っ
ています。
セミナーは、2部の構成で、1部はアセットマネジメント部のチーフに当たる人の講演で、
内容は「2018年の経済・投資・経営環境について」と題して、世界経済の現況と今後の見通
しについて述べられていました。 資料には、商品市況、米国株価動向、日本・欧州の生産
活動指数など たくさんのグラフの ここ10年くらいの推移が示されるとともに、9.11テロ、
リーマンショック等 過去の金融市場における歴史的危機局面での株式パフォーマンスが分析
されるなどして、現状は、マクロ的には世界景気は拡大基調にあり、為替、株式市場も変動
はあるが、しばらくは堅調だとの解説であったように理解しました。
講演の流れは、トランプ米大統領の政策や中国、新興国などの政治動向とそれが経済に及
ぼす影響について、近日的な話題から大変ビビッドな印象を受けました。
コタツに入って、テレビを見ている・・などは、全く厭世的で、もはや取り残されている
ことが浮き彫りされた感じでした。
世界の市況推移例 (ネット画像より)
2部は、キャスターと銀行社長(頭取)との対談形式で進められ、もっぱら銀行経営につ
いての内容でした。 マイナス金利時代にあって、なお成長基調にあり、株主還元も果たし
ていると自画自賛もありましたが、その中で印象に残った、私なりの理解で以下のような
キーワードがありました。 すなわち・・
・銀行を金融サービス業と捉えている。 銀行の大きな役割は、支中からお金を預かり、
企業等へ貸し出す業務で、その利鞘が経営の基盤として運営されていますが、新しいサー
ビスを展開することにより、金利に左右されない いわゆる「手数料収入」を増加させる。
また、・高齢化社会を背景に、個人企業の後継者問題に取り組み、街なかに気安く相談が
出来る小店舗を展開するなどして、個々のリテールへの対応を進めている。 ・事業承継
と並んで技術・販路等のビジネスマッチングを仲介したり、企業のM&Aのお手伝いする。
M&A
(ネット画像より)
以上のような時代に即した新しいビジネスに向けて、自行の地域展開だけでなく他行、
他金融機関等とも連携して、将来的により広範囲なマッチングがはかれるような、店舗、
社員のシフトを進めているように感じました。
自身には、直接どうということはありませんが、異なる世界の一面をのぞかせていた
だきました。
未熟で理解不足、誤解などについては平にお許しを乞うばかりです。
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