こんなに暑いのに、秋ですかぁ!
今日8月8日は、二十四節気の立秋です。 この日から秋が始まる・・つまり、
秋が立つのです。まだまだ暑い日が続いているのに、どうして秋なんでしょう?
旧暦は、月の満ち欠けを基準として、「月(暦)」を決めていましたから、月
の満ち欠けは29.53日ですから、暦の月と季節がズレてきて、3年もすると、一か月
分ズレて、これが続いて行くと生活の上から感じる季節と人工的に作られた暦の
月とが大幅にずれてしまい、昔、農作業が中心だったころ、暦を見て何をする‥
という風に、農作業の行動時期が分かり易いように、古代中国では、本来の季節
を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入されたのです。
(ネット画像より)
一年のうち昼間が最も短い日、つまりこの日から太陽の出ている時間が次第に
長くなる「冬至」を起点として一年を24等分にしたのが二十四節気なんですね。
冬至の真反対が夏至、その中間の2点を春分、秋分で「二至二分」。そして、
春夏秋冬を3か月ごと旧暦で(春:1~3、夏:4~6、秋:7~9、冬:10~12)に
分けた季節の変わり始めを立春、立夏、立秋、立冬とし「4立」などと呼ばれて
います。
二十四節気
(ネット画像より)
二十四節気の説明が長くなりましたが、8年前(2015年)のこの日の拙ブログに
「立秋」がありましたのでコピペしてみました。
⚽⚽⚽⚽(8年前の拙ブログ記事「立秋」)⚽⚽⚽⚽
この暑いさ中に何を言ってくれる・・!
連日猛暑日が続き、記録的な暑さとなっています。 関東南部は雨が少なく、予
報では、期待させる時もありますが、空振りで終り、それこそ“カラカラ”の
街・・「東京砂漠」? なんですね。
今年は、今日8月8日が立秋です。昨年は、7日がそうでしたが、夏至と秋分の
中間で、秋の訪れを感じ始める頃なんです。暦の上では、暑さの頂点で、翌日か
ら“残暑”となるのですね。暑中ではなく、「残暑お見舞い申し上げます」。
立秋は、二十四節気の一つで、太陽黄経が135度のときです。 高校野球で、
甲子園が熱気に包まれている頃です。
「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる(藤原敏行)」
暑い暑いと思っていても、気が付くと入道雲がうろこ雲にかわっていたり、か
すめる風の冷やかさに秋の到来を感じる・・のももうすぐです。
立秋の日のサギソウです (もうすぐ、サギ(咲き)ソウです。)
(2015.8.8)
芸術の秋、食欲の秋、収穫の秋・・秋にまつわる言葉などを拾ってみました。
秋季、秋雨、三秋(初秋、仲秋、晩秋)、天高馬肥(天高く馬肥ゆる秋)、秋風、
一日千秋、一刻千秋、千秋晩成、物言えば唇寒し秋の風、一葉落ちて天下の秋を
知る、女心と秋の空、秋の夜と男の心は七度変わる、秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ
止む、秋ナスは嫁に食わすな、秋の日はつるべ落とし、秋の稲妻千石増す・・
小倉百人一首にも
「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(天智天皇)」
「奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき(猿丸太夫)」
「み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり(参議雅経)」
あぁ~、早く涼しくなってくれないかなぁ~
⚽⚽⚽⚽(8年前の拙ブログ記事 終り)⚽⚽⚽⚽
あぁ~!、8年前には、ベランダのサギソウが咲いていたのです。もう5~6年
前から夏の気温が高く、サギソウは7月に入ると枯れてしまいました。何度かチャ
レンジしましたが今はもう諦めています。
上の記事でも、早くも秋らしい字句や和歌が引用されていて、心はすでに涼しい
秋に傾いている、あるいは待ち焦がれている風ですね。
この時期、甲子園の熱戦や、サッカー女子W杯での「なでしこジャパン」の熱い
戦いに身が入りますが、一方では、大型の強い台風が迷惑な動きをして、おまけに
ゆっくりと進行するため風雨の被害が倍増しているようですね。
台風6号(8/8 05:00)
(気象庁HPより)
穏やかな、さわやかな秋に入るには、猛暑とこれらの壁を乗り越えなければなら
ないのですね。
A. Piazzolla. Libertango