「しろうと」です。
goo国語辞書に、しろひと(白人)の音変化とあり、その意味は『1 その事に経験
が浅く、未熟な人。その道で必要な技能や知識をもっていない人。また、その事を
職業・専門としていない人。2 芸者・娼妓などの商売で客の相手をする女性に対
して、一般の女性。堅気の女性。3近世 、上方で、私娼のこと。』とありました。
「人」を ~うと(~うど) と読むのは、狩人、落人などとおなじですが、しろ
ひと(白人)を素人と書くのは、当て字との解説もありましたが、「素」には、後で
述べます通り、「白い」「染色していない」の意味があるところから、この字が用い
られたと考えても不思議ではないと思います。
(ネット画像より)
連日猛暑でいい加減くたびれているさ中に、また台風7号の豪雨被害で困っている
人がいるというのに、このようなことはどうでもいいじゃないか! なんですが、
フッと「素」という字が気になりましたので、おさらいしてみました。
デジタル大辞泉(ネット)には、「素」の読み方を「す」と「そ」に分けて記述
がありました。
「そ」(素)には、(ソ・・漢)
1 染めてない絹。白絹。 2 白い。白。3 生地のままで手を加えてない。飾りけ
がない。「素材・素質・素朴、簡素・質素」 4 物事を成り立たせるもと。根本に
なるもの。「素因・素地・素粒子、元素・色素・毒素・要素」・・味の素、だしの素
などはこの部類でしょうか。 5 もとからの。ふだんの。「素行・素志・素養、平素」
6 伴うべきものがない。「素餐」 7 簡単な。「素読・素描」 8 元素の名に
用いる語。「塩素・酸素・水素など」
〈ス・・呉〉
1 地のままで何もつけていない。「素足・素顔・素手・素肌・素面」 2 地位など
何も持っていない。「素町人・素浪人」
[難読]素湯(さゆ)・素面(しらふ)・素人(しろうと)・素麺(そうめん)
素揚げ
(ネット画像より)
「す」(素)には、 名詞として、
1 装わないで生地(きじ)のままであること。また、他のものが加わらないでその
ものだけであること。「化粧せず素のままで店に出る」
接頭語として
1 形容詞に付いて、非常に、ひどく、の意を表す。「素ばしこい」「素早い」
2 名詞などに付く。㋐平凡な、みすぼらしい、などの意を表す。「素浪人」「素
町人」㋑ただそれだけの、ありのままの、純粋な、などの意を表す。「素顔」「素足」
「素うどん」
「素晴らしい」や「素通り」「素潜り」などはどの意味に分類されるでしょうか?
鉤素(はりす)はどの意味から来ているでしょうか?
「素」という文字が、これほど広い意味を持っていて、名詞や形容詞などに付いた
接頭語としてもいろいろな意味を表していることが分かりました。
(だからどうだっていうんだ!)
「素」という漢字の成り立ちは、「より糸」の象形(「糸」の意味)と「積み重ねた
肉片と太陽の象形」(太陽にほした鳥獣の肉の意味をもつが、ここでは、「初」と
同じ意味を持つようになり、「初め」の意味)から、繭(まゆ)からつむぎだしたば
かりの白い糸を意味したそうです。そこから、「もと(初め)」、「白い」を意味
する「素」という漢字が成り立ったとあります。(漢字言語辞典)
なお、素人に対する言葉に、玄人(くろうと)がありますが、これは「しろひと」
に対して「くろひと」(白人⇔黒人)(人種ではありません)のようですが、色彩の
黒色よりも深い意味を持つ「玄」が充てられているのですね。
【参考】「玄」 1 赤または黄を帯びた黒色。「玄黄・玄米」 · 2 奥深くて暗い。
「玄関・玄室・玄妙/幽玄」 · 3 奥深い道理。「玄学」 · 4 はるかに遠い。「玄孫」.
どうでもいいことですが、勉強になりました。
記事内容とは無関係です。
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