蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

“チップス先生さようなら”  (bon)

2023-11-12 | 日々雑感、散策、旅行

      急に冬が来たように寒くなりました。 つい先ごろ迄、暑い暑い・・でしたのに。
      我が家では電気ストーブが入りました。全く忙しい感じの季節替わりです。北国では、
            平地でも積雪があるよです。 輝かしい成果を上げた対戦場、小樽も雪化粧のよう。

 

 

 映画を観ました。

 “チップス先生さようなら”(Goodbye, Mr. Chips)は、イギリスのジェー
ムズ・ヒルトンの小説の映画化で、1969年アメリカMGMのイギリススタジオ製作の
ミュージカル映画です。この小説は、すでに1939年に映画化されていて、今回
BS3で放送された(私が観ました)映画は、そのリメイク版です。監督はハーバー
ト・ロスのデビュー作でした。

            (ネット画像より)

 イギリス南部の全寮制学校(高校)に勤める堅物の古典文学教師、アーサー・
チッピング先生(ピーター・オトール)は、親しい間ではチップス先生と呼ばれて
いた。教育に熱意を抱く誠実な英国紳士ばりの先生は、心の底から生徒を思うが、
生徒からは人気がなく映画では「ボケナス」と呼ばれていた。

 そんな先生がひょんな出会いから人気舞台女優(ペトゥラ・クラーク)と知り
合い、彼女は一気に先生を好きになって行くのです。偶然2度目に出会ったポン
ペイ遺跡で、彼女の愛が歌われる場面など、なぜか心に忍び込む、二人の温かい
心の通いが伝わってくるようでした。

         (ネット画像より)

 このような二人が結婚することになり、学校は大騒ぎとなりますが、彼女は、
きっぱりと女優業を捨てて先生夫人となったのです。すぐに、生徒には人気者と
なり慕われるのですが、学校の有力者からは、そのような先生(チップス先生)を
追い出すよう圧力をかけてくるのです。 彼女は、自分のことでチップス先生が
困ることの無いよう、懸命に尽くすのです。  そんな先生は、彼女から舞台、
名声、金、歌、華やかな生活を奪ってしまったことに対してささやかなお返しは
校長夫人となることと思っていた。 あるとき、理事長から、校長の推薦があり、
決定ではないがそのことを夫人に告げて二人は喜ぶのですが、人事発令があった
時は、チップス先生以外の有力者が校長になってしまうのです。

 そんなことがあっても、二人は真面目な明るい生活を送っていて、先生は生徒
からも敬い慕われるようになっていました。 世界大戦の影響から学校の授業中
にも空襲警報に中断されたりの状況にあった頃、現校長は国の機関に異動すること
になり、いよいよチップス先生が正式に校長に任命されるのです。
 先生は喜び勇んで妻に知らせに行きますが、彼女は、女優として空軍慰問のため
に出かける車の中でした。先生は大声で任命されたことを叫びますが、彼女には
聞こえず“帰ってから聞くから~”と明るく手を振って行ってしますのです。

 それが彼女との最後の別かれになってしまうのです。ドイツの爆弾による空襲で
帰らぬ人となってしまうのです。 それを聞かされたチップス先生の落ち込みの
心境から、いろいろな思いが蘇るのです。とうとう彼女は、自分が校長になった
ことを知らぬまま逝ってしまい、校長の職を全うし終えた最後の挨拶を全校生を
前に語りますが、すべての生徒そして先生からのわれんばかりの拍手に送られる
のです。チップス先生は退職しても学校の傍に住むことにしたのです。

           (ネット画像より)

 真面目な一教師の、舞台女優との結婚という意外な一面がありましたが、教育者
として真剣に向き合い、つくした生涯に周りからも敬愛されるという、ほのぼのと
心が満たされる映画でした。

                   

 チップス先生役のピーター・オトールは、第27回ゴールデングローブ賞、主演
男優賞を受賞しています。また、彼が出演している映画の、「おしゃれ泥棒」
(1966年)、「アラビアのローレンス」(1995年)を過去に観たことがありますが、
チップス~の時はまだ若かったのに、渋い老けた先生役もなかなかの好演でした。
また、チップス夫人役(キャサリン)のペトゥラ・クラークは、イギリスでは有名
な歌手だそうです。華やかな中に、純真で真面目な明るい役柄を演じて好感でした。

               

 どうでも良いことですが、この映画の題名を見た時、ハッと鮮明にその名が記

にあることに気が付くのですが、その内容がなんだったのか、そしてなぜ記憶に
あるのか、あれこれ考えをめぐらしても、それが何の記憶であったか思い出せない
でいるのです。1969年(昭和44年)の映画ですから、当時私は札幌から、東京に
転勤になった頃でしたが、それらの生活の中から関連することは思い当たらない
ですし、友人関連・・などを手繰って見ても、何も思い出せないでいます。
しかし、このタイトルはハッキリと記憶にあるのです。

 

 

 

Goodbye Mr Chips. John Williams

 

 

 

 

コメント (2)
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