秋の昆虫です。
「控えめな歌声・・印象的」とのタイトルで、11/18付読売新聞地域欄の「動物
日記」(埼玉県生態系保護協会、小松景子さん)に紹介されていました。
ぐっと冷え込んでくるこの秋に、もうすぐ命が尽きてしまうだろうと思うと、
この控えめな歌声が、寂しくもあり懐かしい歌声として記憶にとどめられる・・
そんな印象のようです。
なんだかしんみりしてくるような流れですが、セスジツユムシの姿をご覧い
ただくと、そうでもなく、暑かった夏場を謳歌していたのですね。
セスジツユムシ (オス)
(虫ナビより)
セスジツユムシ(メス)
(虫ナビより)
セスジツユムシは、背条露虫・背筋露虫などと書くそうで、学名はDucetia
japonicaとあります。japonicaの字があるところを見れば、日本で発見された
のでしょうか。 バッタ目キリギリス科ツユムシ亜科の昆虫でツユムシに似て
背に縦筋の模様があり、「セスジ」と名前にある通り、背中にハッキリとした
一本の筋模様があります。オスの背中には茶色の筋が、メスの背中には黄色の
筋があるとあります。
体調は3~4㎝くらいで、8~11月くらいまで草むらに生息しているそうです。
鳴き声は「控えめ」とあるように、以前にアップしました「カンタン」などに
比べると、鳴き声は小さいようです。特徴があり、オスは夜間「チ・チ・チ・…」
という鳴きだしで始まり、次第にテンポが速まり最後に「ジュキージュキー」と
数回繰り返し終わる独特の鳴き方をするとあります。
とても控えめながら、後半にかけて徐々に盛り上がる歌声はとても印象的だ
ともあります。
文末に、鳴き声が収録されたyoutubeをアップしましたが、なかなかそのよう
には聞き取れなかったですが・・。メスは、オスの鳴き声に反応して「チ・チ・・」
と小さな声を出すそうです。
20年ほど前に、ベランダ(6階)に植木を並べ始めたころには、秋になると
べランで虫の声が聞こえていましたが、今はもうそのような風情は望むべくも
ありません。
音量を上げてお聞きください。
セスジツユムシの鳴き声