新薬師寺に向かいましたが、途中で「志賀直哉旧居」の道案内が立っていたので。
まずはそちらを見物することにしました。
建物の全景が撮れません。こりゃこじんまりした一軒家なのかと思いきや。。。
敷地はとても広かったのです。ここは2階。素晴らしい造りです。
町の中心地から少し離れた、閑静でとてもいい場所に立っています。
水回りも立派です。
驚いたのが食堂。10人でパーティーができる広さ。実際様々な人を招いてひっきり
なしに宴会を開いたそうです。奥の台所から棚を通じて料理が出せるようになって
います。棚の下の引き出しは、両側から引いて開けられるようになってます。
部屋の奥には革張りのソファー。初老の係員さんがいろいろと話してくれました。
もともと立派な家系とはいえ、「純文学をやっていて、そんなに儲かったのかしら」と
聞くと、当時は「円本」と言われる版がかなり売れたそうで、それなりに稼いでいたとか。
でも太宰治や石川啄木はしかたないとして、夏目漱石だって金に困ってたのになあ。
「暗夜行路」は面白かったけど、「城の崎にて」なんてのは「山手線に轢かれた怪我の
療養に城の崎温泉まで(!)行っちゃって、イモリに石をぶつけて殺しちゃった」なんて
話は傑作なのか?なんて話を係員さんにふってみたけれど、志賀直哉を信奉なされて
いる方ですから、控え目な賛美のお言葉を返されておりました^^;
台所には作り付けの冷蔵庫がありました。
食堂の横にはサンルームときたもんだ。
庭ですたいw
書斎。特注の机には両面から光が入る。
奥様の部屋が一番いい所だそうで、南向きで一番明るく暖かく、食堂や庭にはすぐに
出られる場所にありました。