さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

志賀直哉旧居を訪ねる

2020年03月10日 | 関西シリーズ


新薬師寺に向かいましたが、途中で「志賀直哉旧居」の道案内が立っていたので。
まずはそちらを見物することにしました。


建物の全景が撮れません。こりゃこじんまりした一軒家なのかと思いきや。。。


敷地はとても広かったのです。ここは2階。素晴らしい造りです。


町の中心地から少し離れた、閑静でとてもいい場所に立っています。


水回りも立派です。


驚いたのが食堂。10人でパーティーができる広さ。実際様々な人を招いてひっきり
なしに宴会を開いたそうです。奥の台所から棚を通じて料理が出せるようになって
います。棚の下の引き出しは、両側から引いて開けられるようになってます。


部屋の奥には革張りのソファー。初老の係員さんがいろいろと話してくれました。
もともと立派な家系とはいえ、「純文学をやっていて、そんなに儲かったのかしら」と
聞くと、当時は「円本」と言われる版がかなり売れたそうで、それなりに稼いでいたとか。
でも太宰治や石川啄木はしかたないとして、夏目漱石だって金に困ってたのになあ。

「暗夜行路」は面白かったけど、「城の崎にて」なんてのは「山手線に轢かれた怪我の
療養に城の崎温泉まで(!)行っちゃって、イモリに石をぶつけて殺しちゃった」なんて
話は傑作なのか?なんて話を係員さんにふってみたけれど、志賀直哉を信奉なされて
いる方ですから、控え目な賛美のお言葉を返されておりました^^;


台所には作り付けの冷蔵庫がありました。


食堂の横にはサンルームときたもんだ。


庭ですたいw


書斎。特注の机には両面から光が入る。


奥様の部屋が一番いい所だそうで、南向きで一番明るく暖かく、食堂や庭にはすぐに
出られる場所にありました。