唐招提寺を見たあとは、お隣の薬師寺へ向かいました。こちらから行くと、薬師寺には
裏から入ることになります。だから薬師寺の正面から入って、その次に唐招提寺の
順番にしたかったのに、バスの都合でそうなってしまったのですw
東塔が素晴らしい。ちなみに西塔は昭和になって復興されたものだから、きれいで
あまり感動がありません。しかしなんか工事中w 「凍れる音楽」と呼ばれる塔も
横に工事車両がいてはなあ。
この後ろにある東院堂におられますのが、私が最も素晴らしいと思う像のひとつ、
「聖観世音菩薩」です。菩薩様を美術品を見るように評価するのもためらいますが、
ミケランジェロのような写実的な理想の完成美ではなく、彼岸の世界の精神的な
様式美が形となって現れるとこういう姿になるのかと思わされる。作者はどんな
人物だったのだろう?
金堂におられますのが、かの有名な薬師三尊。薬師如来が中央に座っており、その
両脇に日光菩薩、月光菩薩像が立っています。これも初めて見る人はその完璧さに
衝撃を受けるはず。私が特に好きなのが、この日光月光。少し体をくねらせて(?)
セクシー。もともと仏様に男も女もないはずなのですが、それでも中央の薬師如来は
男で、両側の日光月光は女を思わせる。やはり男中心。ブルゾンちえみはナイのね。
全然人のいないところを歩いていましたが、突然修学旅行の中学生の団体が到着。
小鳥の大群がやってきたようでうるさ~いw シープドックみたいなワンワン吠えてる
先生たちがうざ~いw しかたない、ここはそういうところですwww
さて戻ってきて近鉄奈良駅の近くで昼飯。王将で「スーツ姿の若い女性が餃子18個と
ビールのジョッキを注文し、待っている間に腕組をして目をつむっていた」という
目撃情報に「素敵!」「俺がおごるから一緒に食事してほしい」といったツイートが
殺到したというニュースがありました。俺もそんな人がいたらおごりたい♪
さてバスの一日券を勧めてくれた観光案内所の女性にふたたびアドバイスをもらいに
行きました。薬師寺を往復するだけで元を取れてしまうという一日券の裏を見ると、
左上に秋篠寺、右下に白毫寺という俺が行きたい所まで行けるではないですか。
そこでバスの時刻を聞いたのです。本数は少ないが、秋篠寺に行くには西大寺まで
電車を使い、白毫寺に行くには途中までバスで残りは歩くという方法で行けば両方
行けてしまいそう。というわけで、一日であっちこっちそっちというダイナミックな
計画がスタート。
というわけで、秋篠寺に到着。ここは実に閑静な雰囲気のお寺。
アプローチが自然豊かでいい感じなのです。デエトにもいいと思うよ♪ あ、デエト
だとこんなにあっちこっち移動しないほうがいいと思うけどw
ここも苔がきれいです。
心が洗われるようです。肝臓にもいいか?
ここにもいろいろと仏像が並んでいます。でも順番としては興福寺や薬師寺の
超一級品を見たあとでは比べてはいけません。そぉだ、先にこういう美しい庭や
清らかな雰囲気のお寺を回ったあとで、仏像が目当てのお寺に行くべきなんだな。
のんびり時間に追われることのないマイペースひとり旅ですが、人に合わせる必要が
ないので無駄な時間がないから、意外に早く「では次に」となるもんです。滞在時間は
わりと短いかも。