ホテルでまったりしたあと、夜になって出動だ。居酒屋閉まってねえだろうな?
がびょぉ~~ん! 考えていた店は閉まっている。定休日じゃないのにw
ナニコレ、緊急事態宣言が出たら、あっちもこっちも閉まるの? いつまで?!
しかたなく少し寂しい町を彷徨う。ちらほら開いている店はある。しかしチェーン店は
嫌だし、そうではない店を見つけたらすごく高そうだったり。。。
とある手頃な居酒屋を見つけ、店先に出ていたメニューを見ていたら、中からおばちゃんが
「いらっしゃいませー!」と出てくる。そうなると入る流れになる。他には誰もいなかった。
なら応援の意味もあるってか。ゼロは気の毒だもんねェ。
お勧めは「八角」でした。ううむ、なかなか出回っていない北海道の魚。俺の好きな
白身魚です。こりゃいいぞ^^ もうひとつは白身魚のすり身揚げ。
北海道の酒を何杯か飲んで、いい頃合いと次の店を探して彷徨う。札幌は町が大き過ぎて
「路地裏にひょっこり」がない。そう、大きな通りが碁盤の目のようになっているから、
ひっそりこじんまりこんなところに、がねえんだよ。店を探すにも調子狂うなー。
おっと、ラーメン食うか?
うわーー!一年中混みあっているラーメン横丁が、どおしたああああ!
開いているところもあるよ。いつも混んでて選ぶのに並ぶか考えてしまうが、いまは
選択肢が少な過ぎるのですぐに決まる。
店内には誰もいませんでした。。。札幌で死者が続々と出ているわけじゃないんだよ?
ひとり客でカウンターの真ん中に座り、贅沢なもんだね!
まずありえない、店のご夫婦と誰もいないところで語らう。貴重な機会ってか。
震災のときも空いたが、今回はもっとひどいそうです。あまりに人が来ないし、他の
店もだいぶ閉まっているから、今日はもう閉店にしようかと思っていたという。
この時間帯に閉店したら、歴史的な出来事でしょう。
食ってたら、ひとりのおっさんが入ってきました。「おっ、来たよ。よかったね♪」と
言ったら、「この人、集金の人ですよw」ということでした。ガラガラの店内を見て
集金人は苦笑い。店長に「まあ座ってよ」と言われたら、「中国人座ったところじゃ
ないだろな^^」なんていうブラックジョーク。他に誰もいないからいいけどw
こっちもヒマ人だし、あちらも手持ち無沙汰の様子だったので、つい長居して楽しく
語らってしまいました。これで応援?
長い歴史を持っていた「サンローゼ」はなくなっており、なんだかチェーン店のネオンに
変わっていました。悲しーじゃねーか。。。 ミヒャエル・エンデの小説『モモ』で、
気のいいおじさんが地元の常連を相手に居心地のいい居酒屋をやっていたけれど、もっと
客の回転をよくして収益率を上げるチェーン店に変えたら、みんなが不幸になる、という
エピソードを思い出しました。エンデがブラック近未来を描いたのが現実になりつつ
あるかもしれません。
ニッカもアサヒビールに吸収されたしなあ。竹鶴は泣いてないか?
というわけで、この夜はラーメンを食って〆となったのでした。千鳥足でない帰り道は
珍しいな(^益^;