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北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2012.5 岐阜ひるがの高原・荘川村(高山市荘川) せせらぎツーリング

2012-05-13 18:17:27 | ZRX1100・1200ダエグの部屋

<5月4日>
 週間天気予報は雨。ずっと心配し、天気がよくなるよう念じてきたが、念じればなんとかなDscf5007 るもので、前日の予報で傘のマークは消え、当日は朝からとてもいい天気になった。
 妻のCB400ボルドールが車検に出してあったので、まずは行きつけのDscf3227 バイクショップ「トーカイオート」の開店時間に合わせて、9時40分頃、僕のZRX1200ダエグの後席に妻を乗せて出発した。10時に店に着き、荷物を2台のバイクに載せ替え、車検終了の手続きを終えて本当の出発となった。
 妻のバイクは、今回、僕と同じカラー・ツーリングスクリーンに付け替えた。色は、ボルドールのカラーに合わせて赤にしたところ、これが見事に車体のカラーにコーディネートされ、バッチリ決まっていた。妻も大満足で、信号のたびに、
「これ、いい。気に入った。マフラーもかっこよくなってるし、普通のCBと全然違Dscf3228 う。」
と、大満足の様子だった。
 いつもは東海環状道・松平ICから入るが、今回はショップに近い豊田東ICから入った。GW後半の中日であり、おそらく中央道へ分岐する土岐JCTで渋滞するだろうと予想していたら、やっぱり瀬戸品野IC付近から渋滞が始まった。でも、なにか雰囲気が違っていた。警察官が所々に立っていたり、パトカーが走っていたりしていた。電光表示を見たら、事故渋滞と表示されていた。GWの自然渋滞に加え、トンネルでの追突事故もあり、ずいぶん走りにくかったが、土岐JCTを超えたら快適な高速走行ができるようになった。追突事故はともかく、想定内の渋滞だったので、ほとんど時間的なロスはなかった。
 GWの高速道路は流れが悪くなるため、今回は美濃加茂で降り、R41~R256の山越えコースで郡上に出て、そこからR156で長良川に沿ってひるがの高原へと向かうことにしていた。
 予定通りに美濃加茂ICを出てR41で北に向かおうとしたら、バイパスを出た所から激しい渋滞に遭ってしまった。R41はよく利用する道だが、美濃加茂市内で渋滞に遭ったことなど一度もなかった。対向車線を救急車が走って行った。遠くでパトカーの音も聞こえる。どうやらここでも事故渋滞のようだ。おまけに、雨がパラつき始めてきたからたまらない。
「これはちょっとマズイかも。」
 ちょうど雨が降り出した所がコンビニの前だった。妻が、
「合羽、着る?」
と聞くので、迷ったら着るの原則に従って、コンビニにバイクを停め、合羽姿になった。
 その間、クルマはほとんど動いていない。
「引き返して、高速で美濃関ICまで行って、R156でひるがのに行こう。」
 そう、妻に言うと、妻も賛成した。10㎞ほど戻ることになるが、対向車線は渋滞していなDscf3230 い。
 再び美濃加茂ICから東海環状道に入って、さらに西に向かった。ペースは快調すぎるくらい快調で、引き返したのは大正解だと思った。東海環状道の高速走行は実に気持ちがいい。美濃加茂でのロスタイムがあるので、美濃関JCTから東海北陸道に入り、美並まで高速道路を走った。
 「ぎふ大和~高鷲・渋滞」の表示は出てたものの、美並までは気持ちのいい走りができた。
 美並ICを出てR156に入ると、清流長良川を横目で見たり、ローカル鉄道の長良川鉄道の線路を横目で見たり、とてもいい雰囲気だ。たまに対向車線のライダーとピースサインを交わすこともできる。
 ちょうどお昼頃になったので、国道と線路の間のパーキングにバイクを停め、折り畳み椅子を出して妻の手作りおにぎりでお昼ご飯にした。狭いパーキングで道路とも近いので、通るクルマの人が僕たちのほうを見ていくのが分かる。ちょっと恥ずかしいが、外で食べるおにぎりの味は格別だ。大きく手を振って通り過ぎるツーリング・ライダーもいた。
 おなかもいっぱいになり、再びR156を北に向かって走っDscf3232 た。
 郡上八幡が近づくと、清流長良川もごつごつした岩の多い男っぽい清流になる。さわやかでありながら強い男のイメージだ。水の街・郡上八幡の人気の一端はこのイメージにあるのかもしれない。
 郡上八幡から大和まで、男っぽい清流を眺めながら走った。天気も回復してきて空気がすがすがしい。
 大和から右に折れ、県道318号に入ると、すぐに道の駅「古今伝授の里やまと」がある。バイクの脇に座り、明るい緑の新しい芽に覆われた桜の木を見ながら食後のコーヒーを飲んだ。桜の季節もいいが、ツーリングには新緑の季節がいい。
 県道318号は、別名「やまびこロード」と称され、高原の雰囲気に包まれた素敵な道だ。白鳥インター入口の手前で右に進むと県道316号となるが、「やまびこロード」は続く。わずかに、高速道路と並行して走る部分があるが、気の毒にも北に向かうクルマは長い列になっていた。渋滞する高速道路の横の県道を気持ちのいいペースで進むと、なんだか小さな優越感が感じられる。
 道の駅「白鳥ふれあいパーク」で小休止し、さらに県道316号を北に進んだ。ダム湖の横の坂道を一気に登り、高原の景色を楽しみながら高速コーナーとタイトなコーナーが適度に組み合わされた素敵なワインディングをリーンウィズで駆け抜けていく。すると、急に開けた場所が現れた。明野高原だ。ちょっとしたリゾート地のような雰囲気だ。旧高鷲村に入ると、Dscf3234 「やまびこロード」から「ひるがの高原線」と名を変え、タイトなコーナーはなくなって緩やかなコーナーが続く林の中の道になる。ひるがの高原に近づくと、牧場も広がっていたりして、高原の雰囲気を満喫できる。さわやかな空気、さわやかな新緑、さわやかな高原の景色。「やまびこロード」「ひるがの高原線」こそ、今回のツーリングのハイライトだったかもしれない。
 牧歌の里の横を通り抜け、高速道路のガードをくぐってしばらく走ると、R156に合流する。ひるがの高原スキー場や、その周辺の民宿やお土産屋さんなど、少しだけ観光地っぽい通りを抜けると、国道が高原道路のような雰囲気の道になる。
 ひるがの高原を過ぎ、旧荘川村に入った辺りの閉鎖されたドライブインの駐車場にバイクを停めた。郡上大和から素敵な道を飽きることなく走り続けたため、少し休憩をとることにした。閉鎖されたドライブインの駐車場というのはほとんど人がいないので、2人だけの大きな自由空間となる。かなり北まで走ったので、桜もまだ美しく咲いていた。川のせせらぎも聞こえDscf3237 るし、ウグイスのきれいな鳴き声も聞こえる。ひるがの~荘川の自然の心地よさを満喫しながら、この日の宿の荘川「オハヨーサンホテル」に向かった。ヘンな名前のリゾートホテルだが、僕たちはこれまでに2度お世話になっているお気に入りのホテルだ。前の2回はコテージに泊まったが、1回目はFRのスポーツカー、2回目は両親と1BOX車で訪れた。今回はバイク・ツーリングだが、国道を外れて荘川のせせらぎを聞きながら走るのは、手段がなんであってもいい気持ちだ。リトル奥入瀬のような小川に沿った林の道を10分ほど走り、ホテルに着いた。
 ネット予約の時に、「古い部屋ですが料理は同じでリーズナブルです」という部屋しか空いてなかったので、その分安いからいいやと思って予約をした。実際に部屋に入ってみたら、普段から安い部屋しか泊まってないせいか、古くても十分満足できる部屋だった。
 夕食までに時間があったので、まずはお風呂に入ることにした。
 温泉ではないが、天然水を湧かしているということで、ちょっとだけ温泉っぽい感じもして、肌を触るとキュッキュッという肌触りだった。やっぱりバイクを降りた後のお風呂はいい気持ちだ。
 お風呂の後は夕食だが、これがまたうまい。飛騨牛ステーキは厚くて柔らかくてジューシーで肉の甘みがたっぷりで、安い焼肉屋の牛肉とは雲泥の差だった。山菜のてんぷらは食べ放題で、たらの芽のてんぷらをいくつも食べた。お椀に入った十割蕎麦も食べ放題になっていて、もちろんおかわりをした。他にも、山の幸満載の料理で、部屋が古いとは言えこれでDscf3243 GW価格で12000円はお値打ちだ。このお値打ち価格も、僕たちがこのヘンな名前のホテルのリピーターになっている理由の一つになっている。
 久しぶりのツーリングで、疲れたのだろうか、食事会場から戻ってテレビを観ながらくつろいでいるうちに熟睡状態になっていた。8時前だったか、もう一度お風呂に入ろうかなあと思っているあたりから記憶が消えていた。

*本日の走行      204㎞
*本日のピースサイン     10発

<5月5日>
 夜中の2時頃にトイレに行きたくなって目が覚めた。僕がトイレに行く音で妻も目を覚ましてしまった。なぜか喉が渇いていたので、確かCCレモンがあったはずと探し始めたら、
「私が前部飲んじゃった。」
と、妻。僕が寝ている間に一人でお風呂に行き、お風呂上がりに空っぽにしてしまったと言う。しかたが無いので、残っていたお茶を飲み、またベッドに入った。
 6時30分のアラームの音で目が覚めたが、もう少しだけ寝ていたいと思って7時にアラームをセットし直した。
 かれこれ11時間も寝ていたことになる。2日分も寝たようなものだ。さすがにたっぷり寝Dscf3245 た後の二度寝からの目覚めは気持ちがいい。妻がカーテンを開けると、外の朝日の当たった新緑が思いっきり美しく見えた。
 バイキングの朝食も、おいしそうなおかずを少しずつ取ったつもりが、ずいぶんな量になってしまった。それでも、おいしいからぺろっと平らげた。晩ご飯から朝ご飯まで、僕は寝ることしかやっていない。よく食べられるものだと自分でも感心した。
 ロビーで朝のコーヒーを楽しみ、9時30分頃に「オハヨーサンホテル」を出た。
 まずは、R158を戻り、R156との分岐交差点近くのガソリンスタンドに向かった。以前はいくらでもスタンドはあったのだが、最近は閉鎖されたスタンドが多く、見つけたときに燃料を入れておかないとひやひやしながら走ることになる。
 燃料を満タンにし、R158でやたら目立っていた巨大水車と三連水車のある「そばの里」へ行った。初めてではないが、山あいにそびえる巨大水車は不自然だがなぜか風景によく溶Dscf3248 け込んでいる。
 R158もツーリング気分が高まる素敵なワインディングだ。山の景色が美しく、行き交うライダーも多い。めっきり減ったライダー同士のピースサインも、ここでは北海道並みとはいかないまでも、かなり多くのライダーと交わすことができる。道の駅「桜の郷荘川」でトイレ休憩を取り、飛騨清見方面へとバイクを走らせる。いい天気だ。初夏らしいさわやかな暑さも感じられる。一枚薄着にしたのは正解だった。
 道の駅「ななもり清見」を過ぎた所で県道73号「せせらぎ街道」に入り、南に向かった。しばらくは集落の中の道だが、川上川沿いの道になると様相は一気に変わり、高原のワインディングとなる。適度なコーナーが続く道でバイク乗りなら誰もが楽しいと感じる道だ。おのずとペースは上がってくるが、僕たちは安全運転の範疇で楽しんだ。あまりにも危険な走りをするライダーもいて、時には怖いとさえ感じることもあった。それでも、交通量は少なく、自分たちにとって最も気持ちのいいペースが維持できる。のんびりとツーリングを楽しんでいるライダーもいたが、ハイ・ペース走行を楽しんでいるライダーが多い。そんな時は手で合図を出して先に行かせるようにして、僕と妻のちょうどいいペースで僕たちなりに楽しくバイクを走らせた。もちろん、決して遅いペースではない。
 林の中の直線部分でバイクを止めた。走り抜けてしまうのはもったいないような初夏のDscf3252 林だ。近くでせせらぎが聞こえる。そして、うぐいすの鳴き声。オゾンたっぷりのおいしい空気を思いっきり吸い込むと、まるで森林浴でも楽しんでいるような気分になった。
 再びバイクを走らせ、ピースサインをいっぱい交わしながら人気の道「せせらぎ街道」の走りを楽しんだ。中には、こちらからのピースサインに慌てたような動きをしてピースを返してくれたライダーもいたが、それがまたうれしかった。かと思えば、大袈裟な動きで返してくれる人もいて、やっぱりピースサインを交わしながらのツーリングは本当に楽しいものだなあと思った。
 お昼頃、道の駅「パスカル清見」に着いた。クルマも多いが、バイクもたくさん止まっている。壮観とも思えるくらいずら~と並んでいた。もちろん、レストランは満席だが、もともとレストランで食べようとは考えてなかった。あらかじめ、妻とは、どこかでおいしそうなものを探して景色と空気のいい所で食べようと決めていた。道の駅の中をぶらぶら歩きながら、手作りパンDscf3257 と朴葉寿司を買い、バイクのところに戻った。
 のんびりツーリング派の僕たちは、せせらぎ街道のハイペース走行にも飽きてきた。二人で地図を見て、少し戻った所からR257で郡上方面に向かい、郡上の手前の馬瀬から県道で美濃加茂に出るコースを選んだ。途中一車線部分があると記されていたが、バイクだから難なく通れるだろう。
 R257に入ってすぐのトンネルを抜けた所に誰もいないパーキングがあった。そこにバイクを止め、二人だけの昼食にした。空気はおいしいし、すぐ前の林も、その先の山々も陽の光を浴びて明るく輝いている。折り畳み椅子を出し、道の駅で買った朴葉寿司を食べた。小振りに見えたが、押し寿司のようにぎゅっと握ってあるので思いの外おなかにずしんとくる。手Dscf3259 作りパンを食べる前に朴葉寿司だけでおなかがいっぱいになってしまった。
「やっぱりバイクっていいね。」
と、妻。クルマも好きだが、空気を感じながら走るバイクには、バイク乗りにしか分からない大きな魅力がいっぱい詰まっている。
 R257は行き交うクルマもバイクも少ない。山と山の間、林と林の間を自然の優しさを感じながらのんびりと走ることができる。長いトンネルを2つ抜けると、馬瀬川沿いの一車線路になった。たまにクルマとすれ違うこともあったが、バイクなら難なくクリアーできる。林の道を抜けると、道幅も一車線半となり、さらに進むと二車線に広がって、のどかな集落をいくつか通り過ぎる。村の集会所のような所や、ゲートボール場には元気で明るいお年寄りたちの姿があった。
 いくつかの集落を過ぎ、「県道431号・金山方面」の標識に従って進むと、再び林の中の道に入った。そして、坂を下ると道幅も広くなり、適度なコーナーの続くワインディングとなる。ほとんど集落もなくなり、新緑の景色の中を走る素敵な道だ。おのずとペースも上がってくる。
 道の駅「馬瀬美輝の里」は、この道を走るのが二度目だったからか、意外とハイペースで走ったからか分からないが、思ったよりずっと近かったように感じた。
「あれっ、県道に入ってすぐじゃん。」
思わず、メットの中でつぶやいた。たぶん、単に地図を見誤っただけだろう。
 バイクを降りると、暑ささえ感じられた。初夏の気候だ。店の中に入り、両親へのお土産でも探そうと歩いているうちに目に付いたのがアイスクリームだ。僕はバニラ、妻はブルーベDscf3265 リーのアイスクリームを買い、風通しの良いベンチに座って食べた。
 すぐ隣のベンチには中年ライダー4人組が大声で話しているが、聞こえてくる声は一人だけ。オタク系なのか、なにやら大きな声でバイクについての講釈やら自慢話をしているようだ。あとの3人はにこやかに聞いているように見えたが、内心はどうなんだろうと思いながら僕たちはひたすら冷たくておいしいアイスを食べていた。大声で話すおじさんのようなタイプの苦手な僕だから、きっと「こいつ、連れてこなければよかった」なんて思ってるかもしれないなあ。もっとも、僕は教員という職業とは裏腹に集団行動はあまり好きではないので、ツーリングはだいたいソロか2人。まあ、休憩の時というのは、こんなようなことを考えていることが多い。
 バイクに戻ると、道を隔てた駐車場に元祖ハチロクが止めてあった。白と黒の人気のツートンのトレノだ。僕たちがブルゾンを着たりメットを被ったりして準備をしていると、トレノは出ていった。
 馬瀬川に沿ってしばらく走るとダム湖畔の道になる。コーナーの続く走り屋好みの道だ。一般道でなければ、ほとんど地方のサーキットのような道で、ハチロク乗りにはたまらない道だろう。もちろん、ライダーにとっても、楽しくてたまらない道だ。ダム湖畔で86トレノに追いついた。僕たちはのんびりと初夏のツーリングを楽しむ走りしかしていないので、トレノ氏も決してハイスピードで走ることを楽しんでいるわけではなさそうだ。FR特有の気持ちよくコーナーを立ち上がる感覚の心地よいコーナリングは、タイヤをきしませなくても十分楽しめる。スムーズで感じのいい走りをしているように見えた。そのトレノの後ろを新緑に包まれた湖の景色も楽しみながらリーンウィズでバイクを走らせた。トレノは湖畔のパーキングに入っていった。
 行き交うバイクとは相変わらずピースサインを交わしながら走っている。心の中で数を数えているが、あと18発で90。昨日の10発を加えると、なんと、100発になる。最近にはないくらいたくさんの人とピースサインを交わしていることになる。
 岩屋ダム付近の「金山巨石群」の看板の文字が気にかかったが、バイクを止められそうな場所がなかったので通過した。
 2つ目ののダムを通り過ぎ、R256に入った。ピースサイン100発まであと11発。そこに、また気になる案内標識があった。「4つの滝」と記された案内標識だ。こちらも、高速道路が混む前に帰りたかったのでパスしたが、いつか駐車スペースなどの情報をネットで集め、愛車のローバーミニで来てみようと思った。「金山巨石群」も「4つの滝」も、なんとなく見てみたい気がする。
 旧金山町(現下呂市)に入って道の駅「飛騨金山ぬく森の里温泉」で休憩をとった。以前Dscf3266 、2人で日帰りツーリングでこの温泉に来たことがある。今回は、馬瀬で買いそびれた両親へのお土産の漬物を買うだけにし、あとは缶コーヒーでコーナリング続きで疲れた体を休めた。
 R41に入ってからは、ただひたすら家路を急いだ。ピースサイン100発まであと7発。微妙な数だが達成できそうな気はしてきた。
 昨夜は2日分くらい寝たせいか、まったく眠くならない。中山七里など飛騨川の渓谷美などを見ながら走るR41は何度走っても気持ちがいい。睡魔対策の休憩を予定していた七宗町の道の駅の手前で、後続の妻に「パスするよ」のサインを出した。そして、「OK」のサインをミラーで確認して走り続けた。美濃加茂ICの手前でついに100発目のピースサインを交わした。ガッツポーズをしたい衝動にかられたが、恥ずかしいからやめた。ただ、きっと顔はうれしさでニヤけていたと思う。
 美濃加茂市街に入って途中の信号交差点で多少の渋滞はあったものの、ほぼ順調に進み、美濃加茂ICから東海環状道に入った。GW終盤で、夕方から土岐JCT辺りで流れが悪くなるという予想だったが、インターに入ったのがまだ3時頃だったため、交通量は少なかった。土岐JCTから二車線となり、緑の山々を背景に、とても愛知県とは思えないような原生林が広がっている中の一本道を時速100㎞程度の快適なスピードで気持ちよく走った。せと赤津PAでも、妻に通過の合図を出し、休むことなく走り続けた。さすがに、豊田に入るとおしりも痛くなり、トイレにも行きたくなってきた。
 鞍ケ池PAで最後の休憩をとった。かれこれ2時間くらいバイクにまたがっていたことになる。ここまで来れば、もう家に着いたようなもの。妻と缶コーヒーで早めの乾杯をした。
「もうすぐ4時半か。じゃあ、4時半に家に着くなあ。」
 そう言いながらヘルメットを被り、グローブをはめた。
 豊田松平ICまでは鞍ケ池PAからわずか2㎞足らずだ。その間に、追い越し車線を走りDscf3267 抜けていくライダーと最後のピースサインを交わした。
 豊田松平ICから豊田市街よりに少し走った所に僕の家はある。本当に4時半に家に着いた。
 バイクを止め、ヘルメットを脱いだ妻が、
「本当にすっごーく楽しかった。」
と、僕に言った。
 僕も、バイクに乗っててよかったと、しみじみと思った。この満足感は、クルマでは絶対に味わえない、バイク乗りだけが知る独特の感動だ+。
 いい季節、いい景色、いい道、そして101人のライダーたちとのピースサイン。しばらくの間、地図を見返して余韻を楽しんでいた。

*本日の走行      23Dscf3262 6㎞
*本日のピースサイン     91発

○総走行距離      440㎞
○総ピースサイン数   101発

コメント (12)
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