我が家では、夫婦で月20000円弱の、掛け捨てでない保険に入っています。年によって多少違いますが、年度末に5割~6割くらいが還付金として戻ってきます。これが結構楽しみなの です。突然、10万円以上のお金が入ってくるのですから。それを、何に使ったともなく無くしてしまってはもったいないと思い、毎年、何らかのモノを買うことにしています。そこで、還付金が入ると、普段の生活費では買わないもので、何を買おうか妻と相談しています。これまでにも、年代モノのスーパーカブ、ローバーミニのスタッドレスタイヤ、シチズンの腕時計エクシードなど、この還付金で買っています。
ところが、去年の還付金で何を買おうか決まらないまま、手つかずで5月まで残っていまし た。そこで思いついたのがお掃除ロボット「ルンバ」だったのです。
近くのエイデンに行ってみると、本家アメリカのロボット・メーカーアイロボット社の「ルンバ」の他に、国産の東芝とシャープの製品もありました。シャープは音声機能があるそうです。他の2社のより値段は高めでしたがロボットが何かをしゃべるというのもおもしろそうと思いました。東芝は東芝らしくエコ製品になっていて、一度通ったところは通らないということで、省エネでしかも掃除の時間が短いということ でした。ルンバは、一度通った所でも、まだ汚れていると判断すれば何度でも行ってきれいにしてくれるとのことでした。ちょっと考えましたが、やっぱり家電メーカーのロボットよりロボットメーカーのロボットのほうがいいだろうと二人で相談し、ルンバに決めました。
ルンバが掃除をしているのを見ると、これがまたかわいいんです。ホント、ものすご~くかわいいのです。見ていてイラッとくることもありますが、許せちゃいます。
そこら辺りを掃除しているかと思ったら、突然あっちの方に向かって行き、あっちの方の隅 をごそごそと掃除を始めます。と思ったら、また戻ってきてさっきの続きをやるのです。段差のある所に向かって行くのを見ると、「あぶねぇ~」と思わず声が出ちゃいますが、ルンバは段差の手前でピタッと止まり、段差の部分の掃除を念入りに行ったり来たりします。壁に向かって行くときは、壁の手前で速度を落とし、そうっと隅の掃除をします。その動きのかわいいこと。手も足も無いロボットなのに、なんだかペットのように思えてくるのです。ただ、人間が掃除するように端から順にという意志はルンバにはまったくありません。そこらを掃除していて、急に思いついたように他の 所へ走り出します。「そっちじゃないだろっ」「まず、ここをやれよ」なんてイラついたりもしますが、ルンバにはルンバの順序があるらしいのです。
夜のうちに寝室以外の掃除をさせたり、外出中に廊下の掃除をさせたり、こっちの部屋の拭き掃除をしている間に他の部屋の掃除をさせたり、想像以上に便利です。相当な働き者です。しかも、丁寧に何度も何度も掃除機をかけるような動きをするのですごくきれいになります。掃除が終われば、充電器の所に戻り、チョコンと充電器の上に座り、充電を始めます。まるで自分の犬小屋に戻っていくように見えます。今では、妻は「ルンバちゃん」と呼んでいま す。
働き者でかわいい動きのお掃除ロボット「ルンバちゃん」は、買って1か月あまり経った今では我が家のアイドルになっています。