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2017.2 鉄旅9 ろうばいの咲く秩父鉄道の旅

2017-03-07 22:57:24 | ローカル鉄道の部屋
2月の最終週、久しぶりにローカル鉄道の旅を楽しんできました。
まずは、これまでのバック・ナンバーです。


⑧山梨~静岡・JR身延線
⑦静岡・伊豆急行線
⑥千葉・小湊鐵道
⑤福井・えちぜん鉄道三国芦原線
④東京・JR青梅線
③神奈川~静岡・JR御殿場線
②神奈川・箱根登山鉄道
①千葉・銚子電鉄


 日本地図を見ていて気づいたのが、全都道府県を制覇したものの、通っただけの県が埼玉と茨城だけということでした。ほとんどの県が、「○○県?」と聞かれれば「□□に行ったよ」と答えられますが、埼玉と茨城だけはそれがないのです。そこで、そのどちらかに行こうと考えました。そうして決めたのが秩父鉄道だったのです。決め手はろうばいでした。
<2月24日>
 まずは新幹線で品川へ。そして、山手線で東京をぶらぶらして新宿に向かいました。新宿からはJR湘南新宿ライン快速宇都宮行きで久喜に行き、久喜から東武伊勢崎線太田行きに乗って、前泊地の加須に行きました。
 加須市。東海地方に住む僕の知り合いで加須市を知っている人はどれくらいいるのでしょう。埼玉県です。カスではなくカゾです。実際にはたどり着くにもずいぶん心配でした。なにしろ、知らない地名の場所なのですから。
 久しぶりの鉄分補給(鉄旅)に選んだ鉄道は秩父鉄道。理由は僕の知らない県の埼玉県だからです。秩父鉄道の東の起点が羽生市です。前泊は羽生市のすぐ南の加須のビジネスホテルにしました。
 名古屋から品川までの新幹線に乗りました。間違って指定席を3列シートの真ん中を選んでしまいました。そうしたら、両側の席は空いたまま。これは楽でした。カラフルなカップのコーヒーも隣の席のテーブルに置いて足元は広々。ゆったりと過ごしました。
 新宿からの快速は湘南新宿ラインと言っても宇都宮に向かう電車です。たぶん埼京線を通ったと思いますが、それからどこをどう通ったかわからないけど久喜へ。夕方の快速列車の込みようと言ったら、身動きが取れないほどで、首都圏に住んでいる人の通勤は本当に大変だとつくづく感じました。それでも、大宮あたりからはすいてきて、地方都市らしい雰囲気が感じられました。そして、久喜から東武で加須へとやってきましたが、東武の電車に乗るのも初めてでした。そんなこんなで、知らないところでもなんとかたどり着けるものです。
 ホテルの近くの飲食店は居酒屋と焼肉屋しかなかったので、加須駅構内のサークルKサンクスでファミマの弁当を買い、晩御飯をすませました。
 この日、歩いた歩数は約7000歩でした。いつもの2倍です。
翌日はは秩父鉄道で秩父方面をぶらぶらします。初めての場所は本当にワクワクします。
 全然鍛えてない僕の足、大丈夫かなあと思いながら眠りに就きました。


<2月25日>
〇羽生駅スタート
 朝の苦手な僕が、なんと6時前に起きて6時40分にはチェックアウト。普段の生活では信じられない行動です。そして、6時55分の東武伊勢崎線太田行きの電車で加須駅から秩父鉄道の起点、羽生駅に向かいました。
 羽生駅で降りた人のほとんどがデイバッグを背負い、切符売り場の窓口前に整列です。普通の切符は自販機で買えますが、こうして並ぶということはみんな1440円の1日乗車券を買い求めるということだと思いました。最後に並んだ僕の時には、駅員さんはぼくがお金を出す前におつりの560円を用意していました。
 秩父鉄道最初の途中下車駅は行田市駅にしました。乗った電車はいきなりジオパークのラッピング電車。さい先のいいスタートでした。
〇行田市駅で途中下車
 行田市駅を出て向かったのは忍(おし)城址。石田三成に攻めこまれた城だそうです。まだ7時半、犬の散歩のお年寄りに出会ったくらいで、ほとんど誰もいない城跡でした。朝の清々しい空気と天守閣。史料館は開いてなかったので、どんな城なのかはわかりませんでしたが、三成は陣を構えた南側の古墳の上からこの忍城を眺めたということなのです。
 少し歩いて、市の公園に行ってみました。周囲にはいくつもの古墳があります。公園の南側は「さきたま」と呼ばれる地区で、県名の埼玉の語源だそうです。

 行田では1時間ほどしか時間を取ってなかったので、古墳群のさきたま公園に行くのをあきらめ、早歩きで行田市駅に戻りました。

〇急行電車
 次はいくつかの都市を通りすぎ、メインの目的地、長瀞駅を目指しました。

 秩父鉄道では、ローカル鉄道にはめずらしく急行電車が走っています。これも乗ってみたい電車の一つです。
 200円で急行券を買い、がらすきの先頭車両に乗りました。その後、新幹線接続駅の熊谷でトレッキングっぽい人が何人か乗ってきました。それでも先頭車両はがらがらです。
 車内はなかなか豪華で、テーブル付きのクロスシート。4人文を独り占めです。贅沢気分で車窓を眺めると、列車はしだいに山の中へと入って行きました。

〇長瀞駅(宝登山)
 長瀞駅を出ると、宝登山ロープウェイ乗り場へ行く無料シャトルバスが待っていました。それも、いすゞジャーニー。マイクロバスと言えばほとんどトヨタコースター。バスフェチの僕にとっては貴重な体験になりました。普通の人にとってはどうでもいいことです。
 この旅一番の目的が宝登山(ほとさん)のろうばいでした。黄色い梅で、今が満開とのことで、去年の河津桜に続いて季節の花を楽しむことにしました。ワクワクしながらロープウェイで宝登山に登り、矢印に従って山の斜面を登って行くと、柔らかな黄色い花が一面に咲いていました。両側にろうばいを見ながらさらに登って行くと、宝登山奥の院がありました。甘酒を飲んでひと休み。空は青いし、空気はおいしいし、黄色い梅ろうばいはきれいだし、あまり人は混んでいないし、景色はいいし、適度な運動で気持ちはいいし、最高の気分でした。しかもここは埼玉県。初めての地で、旅気分も十分すぎるくらいに満たされました。



 山を下る時に紅白の梅園にも立ち寄り、早春を満喫してロープウェイ乗り場に戻りました。
 ロープウェイで下山し、シャトルバスで長瀞駅に戻りました。

〇秩父駅~御花畑駅(番場商店街をぶら~り)
 次に乗った電車もまたラッピング電車でした。しかもド派手。
 秩父駅で途中下車し、番場商店街を歩きました。番場商店街は秩父駅と御花畑駅を結ぶ商店街で、昭和の香りがぷんぷんする味のある商店街でした。

 あるブログで、パリーという昭和初期のオシャレなカフェが有形文化財となり今は中華料理店として営業していると書いてあったので、そこでお昼にしようと思いました。

 すぐにパリーは見つかりました。ところが、暖簾がかかっていません。仕方がないので、商店街を行ったり来たり1往復半。片道10分あまりの短い商店街なので3回も昭和の雰囲気を味わいました。結局、パリーの向かいのちょっとおしゃれなカフェでにゅうめんを食べました。
〇終点三峰口駅
 御花畑駅から終点の三峰口に向かいました。
 三峰口駅は三峰山登山以外は何もない駅でした。終着駅ですが、レールはまだ続いていました。先っぽを確かめたくて、線路に沿って緩い登り坂を歩いて行きました。レールは100数十mほどで草ぼうぼうになって埋まるように途絶えていました。
 駅の裏側に鉄道公園がありました。秩父鉄道の古い車両だけでなく古い貨物列車と、転車台もありました。特に多かったのが貨物列車でした。そう言えば、途中の駅で長い貨物列車に出合いました。荷台には白い砂がてんこ盛り。思い出しました。秩父がセメントの原料となる砂の産地だということを。子どもの頃によく見かけたミキサー車には小野田セメントか秩父セメントのどちらかの文字が書かれていました。もともと秩父鉄道はセメントの原料を運ぶために敷かれた鉄道だということも聞いたことがあります。

 この公園では貨車の荷台にも乗ることもできました。

〇秩父鉄道最大の駅、熊谷駅
 普通の車両、ラッピング電車、急行電車で秩父鉄道全線乗車を果たしたので、終点の三峰口駅で折り返しです。
 向かったのは熊谷駅。上越新幹線の停車駅です。僕は、東海道新幹線以外の新幹線にはほとんど乗ったことがないので、ここで新幹線に乗るのも目的の一つにしていたのです。

東の端の三峰口駅から熊谷までの1時間あまり、秩父鉄道最後の普通列車の旅を楽しみました。
 熊谷で北陸新幹線あさまと東海道新幹線のぞみの切符を買い、一気に家に帰ることにしました。
〇熊谷~東京~名古屋
 初めてのあさまは衝撃的でした。北陸新幹線の車両です。最新の車両で、各席にコンセントが設置され、ヘッドレストは上下し、座り心地も柔らかく、のぞみよりずっと快適に感じました。16時33分発のあさま、東京駅で晩御飯の駅弁「新幹線弁当」やお土産を買い、17時40分発ののぞみで帰ってきました。
 総歩数19700歩の秩父鉄道途中下車の旅を終えた割にはあまり疲れませんでした。僕の場合、だいたいは遊んでいる時はとても元気なのです。
 しだいに、歩くのに不安を感じる歳になってきています。でも、まだまだ自分の足で楽しめそうです。・・・よかった。
 次はどこへ行こう。
コメント (4)
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