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2018.2 鉄旅⑩ 東京八王子から埼玉縦断群馬高崎へ ~JR八高線一人旅~

2018-02-13 12:10:00 | ローカル鉄道の部屋
後期定期試験も終わってちょっと一段落。久しぶりにローカル鉄道の旅を楽しんできました。
まずは、これまでのバック・ナンバーです。


⑨埼玉・秩父鉄道
⑧山梨~静岡・JR身延線
⑦静岡・伊豆急行線
⑥千葉・小湊鐵道
⑤福井・えちぜん鉄道三国芦原線
④東京・JR青梅線
③神奈川~静岡・JR御殿場線
②神奈川・箱根登山鉄道
①千葉・銚子電鉄


 2月8日(金)夜、八王子の東横インでピョンチャン五輪の開会式を見ていました。なぜ八王子かって?鉄分補給です。僕の鉄分補給は鉄旅です。翌日はハチ公・・・JR八高線で八王子から群馬県の高崎まで途中下車しながらぶらぶらと歩いてみることにしました。愛知と岐阜を行ったり来たりしている僕にとっては、埼玉を縦断して群馬へというのは超非日常のことなのです。
 それにしても冬季オリンピックに出場する選手はきれいな人が多いなあ。きっと、道を極めた人だからきれいに見えるんだろうなあ。スピードを極めたスポーツカーが美しいのと同じだね、きっと。
美しいと言えば、今日の新幹線から見た富士山。めずらしくはっきりくっきりで、息を飲む美しさでした。


 八王子には、東海道線東神奈川から横浜線で終点駅までということは、JR横浜線を制覇!なんだけど、途中下車してないからカウントせず。町田や相模原など、横浜線途中下車の鉄旅もおもしろいかもしれません。
 そしてもう一つ。普通列車の旅は、先月他界した弟の趣味でした。弟の分も歩いてみようと思っています。
 一度、弟と一緒に鉄旅をしたかった・・・。

 2月9日朝、八高線途中下車の旅のスタートはJR八王子駅。



ここから高麗川(こまがわ)までは川越線と共用区間なので本数は多い。8時38分発の川越行きでまずは「拝島」で下車。

横田基地を見に行った。
 国道まで歩くと、フェンス越しに何かの工場のような建物が並んでいるのが見えた。僕は、戦闘機や戦車、装甲車などがずらっと並んでいるのを想像してたのでちょっと拍子抜けした。外観はトヨタの工場と似たようなもの。基地の前の通りもアメリカ村みたいになっているかと思ったら看板に英語表示が加わっただけで、僕の想像が大き過ぎたみたい。アーミーグッズの店が建ち並んでいるかと思ってた。でも、基地の入口まで行ったことに価値あり、ということで駅に戻ることにした。




 そこで、やっちまった。ずいぶん歩いたから、拝島駅より次の福生駅の方が近いだろうと思い、ウォークナビを福生駅に設定した。すると、25分と出た。すでにそれくらいは歩いている。戻るより、先に進もうと、福生駅に向かった。


 まだ途中下車1つ目なのにずいぶん歩いた。福生駅に着くと、八高線のホームがない。地図で確かめると、僕が行かなければいけなかったのは東福生駅だった。僕は、青梅線の2駅分を歩いてしまったのだった。体力を温存しながら旅しなくてはならないのに、無駄に体力を使ってしまった。
 これから東福生まで歩く気にもなれず、青梅線東京行きで拝島駅に戻った。
 気を取り直して・・・次の下車駅は「高麗川」駅。




 高麗神社という有名な神社があるらしい。約2kmの道をひたすら歩いた。拝島で道を間違えてずいぶん歩いたから行こうかどうしようか少し迷ったけど、次の列車まで1時間以上もある。だから、歩いて行くしかなかった。
 広い駐車場にはハーレー軍団もいた。ヘンなトーテムポールのようなものと立派な鳥居が見える。鳥居をくぐり参道を行くと、でんと構えた神殿があった。なかなか見応えのある神社だ。そして、少し歩いてその先に行くと、昔の高麗家住居があり、1600年頃の家が保存されていた。










 神社に戻り、お守りを見ていると、「道中安全」のお守りがあった。500円で買い、ディバッグの肩紐のDリングに結んだ。これで道中の安全は保証されたようなものだ。


 高麗川駅に戻り、次に下車したのは「毛呂(もろ)」駅だ。




 ここには鎌倉時代のやぶさめ神事が行われている「出雲伊波比神社」がある。1kmほど歩いて鳥居まで来ると、参道は急な坂道で神殿が見えない。すでに13000歩以上歩いていて「これはやめとこうかなあ。まだ行きたい所もあるし」。20000歩が限度と思ってるので「入口まで来た」ということにして、お昼ごはんを食べることにした。




 鳥居を少し過ぎた所に「まるや」という昔ながらの食堂があった。お薦めは豚玉毛丼。「ぶったまげどん」と読むそうで、丼物の好きな僕は迷わずそれを注文した。無愛想な老夫婦二人できりもりしているようで、土曜日のお昼なのに客は僕一人。スマホでウォークナビを使ったのでバッテリーが27%になっていた。あまりにも心細いので、コンセントを使わせてもらうよう頼んだら「いいよ、使って」と言われ、助かった。豚玉毛丼は、豚玉と玉子に「毛呂」の「毛」を加えたもので、これがなかなか美味。味噌汁と漬物と煮物がついてたったの650円。安くてうまくて、かなりお得。昭和の雰囲気も懐かしくてよかった。神社のことを尋ねたら「すぐ行けますよ。」とのこと。駅まで15分、列車の時刻まで35分。行ってみるか。






 やっぱり坂道はきつかった。きつかったけど、やぶさめっぽい感じはすごくした。やめなくてよかった。が、毛呂駅に戻ったのが発車2分前。遅れたら次の列車まで1時間半近くのロスになるところだった。




「足、いてえ」
 小川町に行けば「おがわ温泉」がある。次の下車駅は「小川町駅」に決めた。




 駅から歩くこと10分余り。「おがわ温泉花和楽」はなんとも立派な建物だった。


1080円払ったらタオルとバスタオルのセットをくれた。僕、旅に出る時はいつも持ち歩いているのに。


 軽いつるつる度のお湯が気持ちいい。露天風呂は熱かったので、ぬる好きの僕はすぐに内湯に戻り、痛む左足のももの外側をしっかりさすった。
 最後は終点「高崎駅」。本当にレールがぷっつりと途切れている。これを見るとゴールインを実感する。




 帰りの新幹線「とき」と「のぞみ」の切符を買い、土産物の店をぶらぶらした。




 こうして、僕の10回目の鉄旅を終えた。




 やっぱり、知らない土地を歩くのはおもしろいものだと思う。たまにはこうして鉄分補給をしなくちゃ。
 それにしても久しぶりにいっぱい歩いた。新幹線名古屋駅から地下鉄に乗り換える長い階段、丸の内駅の鶴舞線への乗り換え通路、そして極めつけは最後の降車駅浄心駅の登り階段。本気でつらいと思った。しかし、スマホに目をやると「新記録」の表示。なんと23000歩超!。普段が3000~4000歩なので、1週間分を一日で歩いたようなもの。足の痛みさえも勲章に思えてきた。


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コメント (2)
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