ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2018.3 早春の御前崎・牧之原ツーリング

2018-03-28 16:23:41 | ニンジャ650の部屋
 勤務する大学の卒業式も終わり、卒業生全員が社会に巣立っていったのを見届けることができた。4年生担当の僕としてほっとしたところで一日年休をとり、リフレッシュ休暇のつもりでツーリングに出ることにした。
 目的地は、僕たち夫婦にしてはめずらしく東に進路をとることにした。


<3月23日>
 暖かくなってきた午前11時、お泊まりセットをサイドバッグに入れて自宅を出発。久しぶりの泊まりのツーリングでなんだかうきうきわくわく。豊田松平インターから東海環状、豊田東JCTから新東名で東に向けてバイクを走らせる。なんかいい感じ。

 鳳来PAでトイレ休憩をとり、浜松浜北インターで出た。そして、R152でまずは天浜線(天竜浜名湖線)天竜二俣駅へ。
 駅前の桜はもうすでに満開近かった。駅舎の脇に展示してある旧国鉄の名車キハ20とブルトレを見て、妻は5才の時に両親とともに生まれ故郷の北海道から東海地区にやってきた時のことを話してくれた。そして、駅舎に入り、天浜線グッズを見ていると、妻が天浜線列車Tシャツを買っていた。鉄道も大好きな僕も・・・と思ったけれどSサイズしか残ってなかったのでガッカリ。






 次に向かったのが小國神社。のどかな県道40号は、田畑や林の間を縫うように走り、「ツーリングしてる~」を実感する。
 ちょうどお昼になったので、神社の前の店で「昔ながらの中華そば」を食べた。確かに懐かしい味だが、どんぶりがいただけない。どんぶりも「昔ながら」だったらよかったのになあ。


 店を出て、大きな鳥居をくぐり、小国神社の境内に入る。厳かな雰囲気の参道。美しい庭園、威厳漂うご神木。そして荘厳な社殿。その神々しい雰囲気に飲まれ、しっかりと手を合わせてツーリングの安全を祈願した。








そして、すぐ近くの遠州森町へ。小京都と言われている町だが、どこがどの通りなのかよくわからなかったので、天浜線遠州森駅に行ってみた。いざという時は駅に行けば何かがある。まして遠州森駅は大好きなローカル鉄道の駅だ。天竜二俣駅と同じくらいおもしろいはずだ。

 駅に着いてバイクを止めると、いかにも昭和のはじめと分かる古い木造の駅舎が目に付いた。国鉄二俣線時代そのままの駅舎だ。有形文化財として指定された建物で、木の窓枠や板の壁など懐かしすぎる。駅舎の前には丸くて赤い昔の郵便ポストが現役で働いている。その隣には電話ボックス。ノスタルジックな雰囲気に包まれた空間を楽しみ、写真を撮りまくって森駅を後にした。









 その後、森掛川インターから島田金谷インターまで新東名を走り、今日最大の目的地の蓬莱橋に向かった。
 「これはすごすぎる~。」

木造の橋としては日本一の長さで、全長約900m。しかも、明治時代に勝海舟の命で造られた橋だそうだ。往復すると1.8km。少々疲れてきたから半分まで行って戻ろう。

「おおお、なんか揺れる気がする。」
「大丈夫に決まってるじゃん。」
 欄干は低いし、板の隙間から川の流れが見える。ちょっと・・・だいぶ怖い気がしたが、すぐに慣れた。恐がりがバイクに乗るか?ハイ、僕、乗ります。

 そろそろ半分くらいになるかなあと思いながら橋を渡っていると足下の板に「ど真ん中」と書かれていた。ここまで来たら引き返すわけにはいかない。せっかくだから向こう岸まで渡ろうということになり、そのまま歩き続けた。と言うことは、まだ1/4しか歩いてない。

 向こう岸が近づくと、岸の丘に咲く桜の花が7分咲きくらいになっていて、ちょっといい感じだ。早春から春真っ盛りへと季節が移っていく。
 渡りきったところで、観光案内人のまねをしているようなおじさんにつかまってしまった。約900mの橋は正確には897.4mで「ヤクナシ」「厄無し」でこの橋を渡るといいことがあるそうだ。往復して戻ったら元に戻っちゃう・・・いやいや2倍の御利益だそうだ。なんだかんだと話を聞かされて、きりのいいところで戻ってきた。なんとなく1.8kmが短く感じられた。それにしても大井川の川幅は広い。
 蓬莱橋の駐車場を出て、スマホのナビに従って茶畑の丘を越えて牧之原市でR150に入った。どこをどう走ったかは分からない。どうやら吉田町の市街地の混雑を避けて走ったようだ。牧之原の見渡す限りの茶畑があったりしてその風景は圧巻だった。
 長い橋を歩き、茶畑の丘を上ったり下りたりして走り、ここらで一服したくなった。予定より早めに牧之原市に入っているので、国道沿いのセブンイレブンにバイクを止め、おいしいコーヒーを飲むことにした。以前なら喫茶店でも探して、ということだったが今は便利だ。100円でおいしいコーヒーを飲むことができ、しかも店を探さなくてもいい。国道で市街地に入ればコンビニはいくらでもある。これでは喫茶店も減るわなあ。


 相良の町を越えたあたりにある須々木海岸に予約したペンション「海から0分の宿海岸通り」という長ったらしい名の宿がある。国道沿いにあったので、すぐに分かった。2階の海側の部屋をお願いしておいたが、窓を開けるとそこは松林。その隙間から海が見えなくもないが。


 晩ごはんはとなりの料理店「万寿田」で用意されていた。
 「・・・こんなの初めて!」
 金目のしゃぶしゃぶにマグロのかま。しかも、顔でっかい。

 その他、駿河湾の海の幸満載。巨大なエビフライに見たことのないおさしみ。いいわ、これ。僕たちのいつものツーリングコースは岐阜や長野。たまにはこうして海の近くもいいものだ。
 明日は御前崎。日本代表対マリのサッカーの試合をテレビで観ながらうつらうつら。
 早春の遠江をバイクで走る。いい気持ち。zzz・・・


<3月24日>
 朝からいい天気だ。遠くの空は春霞がかかっていて、いかにも春らしい天気になった。おいしい朝食をいただいた後、海岸を少し散歩してみた。駿河湾の向こうにうっすらと富士山のてっぺんだけが見える。先っぽだけなのに、富士山が見えるとうれしくなる。




 宿を出て、R150を南に向かい御前崎灯台を目指した。国道を外れ、案内標識に従って坂道を登ると、美しい白亜の灯台のすぐ前に出た。


 一人200円、二人で400円を支払い、灯台の中に入った。筒状の建物だから、当然中心の柱に沿って螺旋階段を登ることになる。そして、狭くなるてっぺん付近になるとほぼ梯子のような角度になった。最上階への狭い穴をくぐり抜け外を見ると、それはそれは雄大な太平洋が広がっていた。東側を眺めると駿河湾、西には遠州灘と見事な海岸段丘。襟裳岬の北側の黄金道路の景色とよく似ている。真下に見えるパーキングには数台のバイクが止まっている。灯台まで登ってくればいいのになあ。そして、北側を眺めると・・・薄雲がかかった富士山が見えた。雄大な海の景色と霞のかかった富士山。御前崎周辺に住む人がうらやましくなってくる。



 すばらしい風景を目に焼き付け、御前崎灯台を後にした。
 春の日差しと潮風を浴びながら海岸通りのワインディングを走ると、サーファーの多いこと多いこと。一つの大波の上に数十人のサーファーが波を乗り越えている。僕たちライダーと同じように、サーファーにとっても、活動するのにいい季節になったのだと思う。灯台マニアに、僕たちのようなツーリングライダー、そして多くのサーファーたち、みんな春の訪れを楽しんでいるのだろう。
 海が見えなくなったところで、再び牧之原台地へと向かうことにした。原発のある浜岡から県道を北に向かい、しばらくすると丘の上の道になった。あちらこちらにお茶畑が見える。集落と茶畑と林しかないのが牧之原台地。そんな感じの道だった。「静岡と言えばお茶」と言われるほど静岡はお茶の栽培が盛んだが、ここ牧之原はその中心地のようにも見えた。そこで向かったのが、お茶の工場を見学することのできる「グリーンピア牧之原」。

 茶畑が点在する県道242を北に向かっていると県道沿いによく目立つ看板があった。ちょうど大型観光バスが出ていくところだった。駐車場にバイクを止め、加工工場に併設された売店に入った。その瞬間、お茶のいい香りがぷーんと漂ってきた。特にお茶が好きというわけではないが、本当にいい香りだ。いろんな静岡茶を見て回っているうちに、「これ旨そう~」と思ったのがお茶アイス。3月にしては暖かい日で、その上ヒートテックのインナーまで着ているのだからちょっと暑い。種類が多くて迷ったが、店の人が「これが一番食べやすいですよ」を奨めてくれたお茶のアイスに決めた。アイスだけど味はお茶だ。濃いお茶の味で、美味しくいただいた。








 自分たち用や留守番してくれている母にお土産を買って、製茶の工場に入った。もっとも興味深かったのが3階に展示してあった古い機械だった。センサーで、人が通ると動き出す仕組みになっていて、茶葉を揉んだりするのもとってもアナログ式で、その動きは機械が手揉みをしているようだった。




 工場を見学しているうちにお昼になったが、朝御飯をいっぱい食べたのでまだお腹はすいていない。いつもの僕たちのツーリングのように、夕方の混雑の前に帰ることにしているので、もう後は帰るだけ。お腹がすいてきたらどこかのPAかSAでちょっとしたものを食べようと二人で相談し、牧之原インターから東名高速に入った。インカムで、どこかのインターで下りて北に向かい、東名より走りやすい新東名で帰ろうと話しながら走っていたが、この日の東名高速は想像したよりずっと快適で、浜名湖SAまで一気に走ることができた。


 さすがにお腹もすいてきたので、軽めの昼食をとることにした。
 「あっ、これ旨そう!」
 「ほんとだ、私、これにする。」
 二人が選んだのは桜えびかき揚げうどん。いかにも静岡っぽくて美味しそうだった。

 パリパリの桜えびのかき揚げと歯ごたえのあるうどんと出汁の効いたつゆ。これはうまかった。インスタにアップしたら、すぐに何人かから「いいね」が来た。帰り道で意外な美味しさに出会うことができた。
 意外と言えば、東名高速の走りやすさだった。産業道路の高速版のような道で、走りにくくてつまらない道路というのが僕のイメージだったが、新東名が開通したからかとても走りやすい快適な高速道路になっていた。SAを出て、気持ちよく走り続け、三ヶ日JCTから新東名方向へ行くこともなく、そのまま東名~東海環状と乗り継いで一気に豊田松平インターまで走った。4時過ぎくらいに家に着く予定だったのが、予定より1時間くらい早い3時少し過ぎに家に着くことができた。おかげでF1開幕戦オーストラリアGPの予選の時間に間に合い、テレビ観戦することができた。道が混む前に帰るという鉄則のおかげだ。
 これまで、愛知を起点としたツーリングと言えば岐阜や長野がいいじゃん、と思っていたが、静岡も隣の県。これからは遠州界隈にも目を向けなくちゃと思えるくらい楽しいツーリングになった。


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コメント (2)
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