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2020北海道ソロツーリング道東 Vol.3

2020-11-02 15:52:12 | 2020北海道ソロツーリング道東
2020北海道ソロツーリング道東 Vol.3
   ~念願の能取湖のサンゴソウ群生地と季節の花巡り~

 前回は苫小牧から北を目指し、美深/名寄から東へと進路を変えて興部、紋別、遠軽を走って網走にたどり着きました。今回は念願の能取湖のサンゴソウ群生地などを巡り、知床ウトロ、西に向かって層雲峡へと向かいます。


<9月16日>
 北海道放浪ソロツーリング3日目。
 9時少し前に東横イン網走駅前を出て、まず向かったのは能取岬。多くのライダーはなぜか先っぽが好きで、ナントカ岬の文字に反応してしまう。
 広い草原に岩立った海岸、そして白い灯台。この雰囲気がいかにも北海道の岬って感じがしていい。


 そしていよいよ、今回のツーリング最大の目的地、能取湖のサンゴソウ群生地を目指した。中日新聞にはアッケシソウと書いてあったが、それは通称で正しくはサンゴソウ。中日系列の北海道新聞にも載っていたとのこと。たぶん北海道新聞の記事がそのまま中日新聞にも載っていたということだろう。








 朝の湖に柔らかな淡い赤色の絨毯。これはいいわあ。北海道にしか見られない植物で今の時期しか色づかない特別な風景が、今僕の目の前に広がっている。この風景を見ただけでも、今回のツーリングの価値は大きいと思えた。
 あらかじめチェックしておいた一足早い秋見つけの旅。1日目の朱鞠内湖の紅葉、2日目の遠軽のコスモス、そしてここ能取湖のサンゴソウ。その他にもあと二つチェックしてある。能取湖畔でしっかりと二度と見られないかもしれない紅の絨毯の風景を目に焼き付け、次の目的地に向かった。
 網走から西に向かい、台地へと登って行った。おおお~、大農場だあ。で、目的地は西網走のフロックス園。スマホのナビはこういう時に便利だ。知らない所、地図に載ってない所へ連れていってくれる。
 ナビに従ってアップダウンの台地を走ると「300m先、直進です」って、ダートじゃん。オフロード車じゃないけど行くしかないわな。500mほど走ると「次、右です」。げ--っ、狭い。しかも砂利が敷き詰めてある~。狭いダートを直角に曲がって300m。あった~。でも駐車場は柔らかダート。狭いダートで向きも変えられないから入るしかない。埋まる~。で、Uターン。埋まる~滑る~埋まる~滑る~の連続だったが、なんとかUターンに成功。草地にバイクを停めたが、かなり冷や汗モノだった。柔らかダートでUターンなんて車校で習ってないよ~、オレ車校行ってないんだった。


 バイクを停めて中に入ると花の世話をしていたおじさんが「今年はもうフロックス終わっちゃったよ。雨が少なかったからね」だって。なんと、ここに来る苦労が・・・。「でも、下の方に少し残ってるから見てって」。
 フロックスの花はまばらに咲いていたので、まあまあ見ることはできた。




 暑い~。見終わってハスカップアイスを買ったら、作業中のおばさんが「コーヒー飲むか」と声をかけてくれて、ちゃっかりいただいた。それを軽トラの三菱ミニキャブの上半分をちょん切った変なクルマの中でいただいた。なんだかおもしろかったね、日陰で涼しかったし。


 帰りのダートは恐る恐るではなくスロットルを開いてビューン。慣れって怖いね。
 次は大空町の遅咲きのヒマワリ。


 西網走から大空町への道はすごいよ~、知らなかったけど。波うった台地に広大な畑が広がり、それが黄色や緑、黄緑に刈り取った後の薄茶色と耕した後の濃い茶色と色分けされているものだから、美瑛のパッチワークの丘に匹敵する美しさ。今日もまた隠れた名所を見つけたような気がした。
 大空町のヒマワリ畑もとてもきれいだった。黄色が鮮やか。これで五つの課題を達成した。
1 朱鞠内湖の紅葉・・・残念ながらまだ早かった。
2 遠軽のコスモス・・・わず「すげぇ」と声が出てしまったほど素敵な風景だった。
3 能取湖のサンゴソウ・・・一見の価値あり。柔らかな紅の絨毯がいい感じ。
4 西網走のフロックス・・・少ししか残ってなかったよ~。でも、見られてよかった。
5 大空町の遅咲きヒマワリ・・・色鮮やかできれい~。
 ここからはほぼ普通の道東ツアー観光のようなコースになった。
 西網走から大空町の台地を下って、僕のお気に入りの女満別メルヘンの丘へ。畑に木が並んでいるだけなのだが、な~んかいいんだよなあ。大好きなんです、この景色。


 そして、すぐ近くの道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」でお昼ご飯。網走湖と言えばシジミでしょう。なんだかめずらしそうな「しじ美パスタ」にしました。名前がいいね。


 それから一気に美幌峠へ。この峠も大好きなんです。屈斜路湖が見えた瞬間「ワアッ」っと声が出ちゃうくらいきれいな景色だ。峠から屈斜路湖を見下ろしながら食べる名物のあげいも。これがいいんだなあ。
もうすぐ峠という所で出発から1000kmになった。まるでアルプスのような景色の中で1000km到達だ。
 美幌峠ではもちろん湖を見下ろすことのできる岩の上に腰掛けて、名物のあげいもを食べた。これがやりたかった~。




 峠を下って屈斜路湖へ。屈斜路湖に生息すると言われる幻の恐竜(?)青いクッシーを見て、ちょっとだけ湖をながめて次は硫黄山。


 ここへ来ると、確かに地球は生きているを実感する。目の前の山肌から硫黄臭の水蒸気がもうもうと立ち登っている。そして、僕の目的はもう一つあるのだ。硫黄山の湯気で作ったゆで卵だ。なぜか美味しい気がするんですよ~。一袋5つ入り。その中の一つを駐車場で食べた。ちょっと恥ずかしかったけど、外で食べるのがうまいんだなあ。




 続いてお決まりの摩周湖へ。今回で9回目だが、これまで8勝0敗。一度も霧で湖が見えなかったことがない。駐車場のおじさんは、「霧で見えないことの方が多いよ。今日はよく見えていいよ」と言っていたけど、僕は「一度でいいから霧の摩周湖を見てみたい」かも。今回も摩周湖はちゃんと見えました。これで9連勝だ。今回もまた、霧の摩周湖を見られなかった。な~んてね。


 あとは100kmあまり先のウトロ「酋長の家」へ。R391から道道805号で清里までショートカット、斜里からはR334で一直線。だんだん日が落ちてきて、オシンコシンの滝の手前で日の入りの時刻になった。バイクを停め、オホーツクに沈む夕日を一人で眺めた。背中に哀愁が感じられたかも。とても美しい夕日だった。

「酋長の家」に着くと、女将さんが待っていてくれた。また会えたことがすごくうれしい。去年の夏と同じように美味しいアイヌの料理と鹿肉と毛ガニで晩ごはん。ただ、コロナ観戦予防のため、アイヌのお話しの時間はなくしているとのことだった。女将さんの話、楽しみにしてたんだけどなあ。


 生憎男湯が故障ということだったので、生まれて初めて女湯の温泉に入った。男一人の温泉だったけど、なんだか特別いい気持ちがしたね、女湯は。


 寝る前に、硫黄山のゆで卵を一つ。最高だね、北海道ツーリング。

※本日の走行    277km
※本日のヤエー    20発


<9月17日>
 月曜日に苫小牧をスタートしてもう4日目の木曜日だ。今日から冒険の旅の後半戦。気合いを入れて知床ウトロの「酋長の家」を出ようとした8時半、突然のどしゃ降り。これでは荷物も括れない。仕方がないので小雨になるのを待ち、9時を過ぎてようやく出発の準備を始めることができた。
 うれしいことに、パッキングが終わった時には雨は上がっていた。でも、念のためにカッパを着て、さらに初登場のブーツカバーなんかもしちゃったりして、少々大袈裟。まあ、これが大正解になるんだけど。




 知床峠に行くつもりだったが、山には雲がかかり、きっと何も見えない真っ白な世界だろうと思い、涛沸湖に向かうことにした。濤沸湖にはなんとなく幻想的なイメージがあって、今日のような真っ白な景色がよく似合うような気がした。こういう時、ソロっていいなと思う。自分のイメージで動けるから。
 知床峠に行くのをやめて時間ができたので寄るつもりのなかったオシンコシンの滝に寄ってみた。一応、有名な見所だから。それにしてもブーツカバー、歩くのにちょっと違和感があるわ。まあ、許容範囲だけど。


 ついでに天まで続く道にも寄ってみた。ここも一応話題の見所なので。ちゃんとした駐車場に、写真スポットの台なんかができててちょっとびっくりした。訪れる人が増えたんだなあ。去年も来ているので、ちょちょいと見て、斜里に向かった。予想に反して雨が降っていなかったので、天まで続く道で暑くて暑くてカッパの上着を脱いだのに、バツの悪いことにこういう時に限って雨が降ってくる。結局、道端にバイクを停めてカッパをまた着る羽目になった。


 道端でカッパを着てよかった。面倒だったけど、ブーツカバーの着けてよかった。雨足はどんどん強まってきた。雨はどんどんどんどんひどくなってきた。そのうちにシールド拭いっぱなしで走らなければ前がよく見えないほどの大雨になり、浜小清水まではどこがどこだか分からないまま走った。でも、シューズに水が溜まらない。ブーツカバー、いいわあ。
 おお-っと、涛沸湖へ行く道を通りすぎてしまった。雨の中、小清水原生花園の駐車場でUターンし、涛沸湖パーキングのある方向へと入右折した。
 濤沸湖を横切る橋のたもとがパーキングだった。
 濤沸湖を陸側から見ると、本当に静か~な湖だった。そして、地味~な湖だ。でも、なぜか好きなんだよね、僕。僕も同じ地味で静かな性格だからかなあ・・・と思ったり思わなかったり。


 どしゃ降りの雨が小雨になってきた。でも、カッパは脱がないぞ。橋の欄干に白い鳥がずら~っと並んでいる。ふと橋の北側に目をやると、ねずみ色のもこもこした雨雲が湖面に映っていた。どんよりとした湖面の湖しか見えなかったのが、写真に撮るとまるで雲海のように写っていた。濤沸湖は不思議な不思議な湖だ。
 濤沸湖の湖岸に沿った道を走っているうちに、雨は上がった。でも、路面は超ウェット。ブーツカバー様々です。それに国道から外れた広域農道、それまで見えなかった景色がきれい過ぎ。周囲が大農場の波うった直線路なので、ここもまるで美瑛。北海道は国道を外れると、こういうところがいっぱいだ。
 好きな道の一つ、道道102号を南下し、東藻琴に出た。
 ホクレンでバイクに燃料を入れ、道の駅「ノンキーランドひがしもこと」で自分に燃料を入れた。牛すじ卵とじ丼を注文して前を見ると、飛沫防止の衝立の向こう側に、紋別の道の駅で出会った東京のKTMライダーさんがステーキ定食を食べていた。北海道ツーリングあるあるだね、こういうことは。みんなだいたい同じような所を走っているんだよなあ。昨日はウトロに泊まったそうで、今日の午前中は雨で大変だったとのこと。だいたい同じじゃん。


 KYM氏と別れて、僕はひたすらバイクを西に進めた。R39に入り、北見の混雑を抜け、温根湯の道の駅「おんねゆ温泉」で小休止。宿を決めなくちゃ。
今晩から明日にかけて雨。明日は一日中雨。それでも1回くらいはキャンプしたい。で、層雲峡オートキャンプ場のバンガローを予約した。


 石北峠は走り甲斐があったね。北海道を走っているとタイヤが真ん中しか減らないのに、この峠はサイドも減るような中速コーナーの連続で、久しぶりにおもしろいコースを走った。実に愉快。
 層雲峡温泉街に入り、セコマで買い物をし、そこで日帰り入浴割引券をもらって、温泉に急いだ。


 層雲峡温泉・・・有名な温泉に入るって、なんかいいね。しかも大きくて立派な「ホテル大雪」の豪華な温泉。い~い気持ち。




 冷えた体をしっかりと温め、温泉街から10kmほどの所にある層雲峡オートキャンプ場へと向かった。17時20分、キャンプ場に着いた。


 指定されたバンガローまでバイクで乗り入れることができた。土が濡れて地面がどろどろだったので、比較的平ぺったい石を探してサイドステップの下に挟んだが、これが結構大変だった。荷物をバンガローの中に入れたら、晩ご飯の仕度に取りかかった。と言っても一人だからショボい献立だ。湯せんして食べる鶏釜飯、サンマの缶詰め、硫黄山のゆで卵、たまごスープ、青森りんご3切れパック、ヨーグルト。これが僕の晩ご飯のすべて。並べてみたら結構豪華な献立だ。




 夜食にソーセージをストーブで炙って食べようと思ったけど、こんがりと焼くことはできそうもなかった。このソーセージ、生でも食べられるのかなあ。不安に思った僕は、包装パックを写真に撮り、妻にメールで送って聞いてみた。「生でも食べられるよ。そんなことも知らなかったの?」のメール。僕、「×××・・・」。

 晩ご飯の最後はカップのインスタントコーヒー。それにしても、この献立って、料理とは言わないね、僕がやったことって湯を沸かしただけだもん。
 これが、今回のツーリングで、最初で最後のキャンプかもしれないなあ。明日の天気も朝からまた雨だし、明後日は船の中・・・。
 変なキャンプでも思い出に残るキャンプになりそう。でも、明日の朝が大変だなあ。

※本日の走行    240km
※本日のヤエー    10発


 次回は土砂降りの雨の中、美瑛・富良野方面に戻り、最終日は夕張を通って苫小牧港に向かいます。

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