9月10日から19日まで晩夏初秋の北海道を走ってきました。その7日目と8日目です。
前回③では、北海道往復縦断A字型コースを達成し、新冠にやってきました。今回はダイナミックな日勝峠と狩勝峠を走って美瑛へ行き、北海道最終日を迎えます。
<9月16日:7日目> ダイナミックな日勝峠と狩勝峠で美瑛へ
新冠のコスパばっちりのビジネスホテルを出て、せっかくサラブレッドの聖地に来たのだから何かお土産でもと思い、とりあえず新冠の道の駅に行ってみた。開店10分前。仕方なく待って店に一番に入って、ちょっとだけお土産を買ってすぐ出発。家で待っている妻と母に少しくらいは何か持って帰らないと。
今日もまた穏やかな太平洋を左に見て、右にはサラブレッド。カッコいいよね、サラブレッドって。RRスポーツのポルシェを連想したね。で、競走馬はレーシングマシン。
途中、高速の無料区間で日高富川までと思ったが、このまま海と牧場を見ながら走る方がおもしろそうだから、国道を走り続けることにした。
今日は日勝峠と狩勝峠の二つの豪快な峠を走ろうと思っていた。気持ちいいだろうなあ。
富川で太平洋と別れ、R237で日高に向かった。
平取のアイヌ文化広場に寄ってみた。広い公園にアイヌの建物がいくつも再現されていた。なんとなく弥生遺跡に近いものを感じる。自然素材で居住道具を作れば当然似た感じになるはずが、やっぱりアイヌ民族独特の雰囲気を醸し出していた。
日高から日勝峠に向かうにはR274通称樹海ロードを走ることになる。森の中の一本道。今週になって何度もそういう道を走っているが、何度走っても楽しくてたまらない。
峠道は標高1000mまで一気に駆け登る。しかも何十か所もある高速コーナーばかりで速度を落とすことなく登っていくのだから本当に豪快だ。6速アクセルオンで体とバイクを傾けているだけの繰り返し。こんな道、他にはないと思えるくらいだが、さすがに下りは怖かった~。
下りの途中の清水ドライブインでお昼にした。名物は十勝牛の牛すじ丼。マグロ丼の牛バージョンって感じだった。3ミリ角くらいの牛肉がご飯が見えないくらい乗っていて、醤油をかけて食べる。これ、うまいわあ。
清水に出たらR39で狩勝峠へ。僕の大好きな峠だ。もちろんすべて高速コーナーで、しかも道幅が広い。道幅が広いということは、ライン取りの失敗が許されるということで安心してコーナリングができるのだ。しかも大平原が眺められる絶景コース。
満足満足・・・で峠の麓にあるのが映画「鉄道員」の幾寅駅。ノスタルジックな雰囲気に癒される~。
南富良野山部のメロン園「中西農園」に寄ってみた。僕は富良野に来ると必ずここでお土産を家に送っている。シャッターが半分閉まっていたので、やってないのかなあと思いながらバイクを停めた。すると、半開きのシャッターの中から中西のおばちゃんがやって来て「今年はもう全部終わっちゃった」「冷凍してあるとうきびとメロン、持ってくか」、そう言って、ホテルに着く頃にちょうど溶けるからと、袋に入れて持たせてくれた。何も買ってないのに。「来年もまた来るからね」・・・って、来年も北海道ソロツーリングやるんかい。
最後は美瑛のお気に入りのおしゃれなカフェ「タッチウッド」に行ってみた。去年行ったけど道を全然覚えていない。ここはナビ様の言うとおり・・・で富良野と美瑛の美しい景色の中をどこをどう走ったかわからないけど無事に着いた。着いたけど、残念なことに定休日だった。美瑛で泊まるつもりなので、明日の朝行ってみよ~っと。
清水ドライブインで予約した美瑛駅のすぐ近くのホテルラヴニールで北海道最後の夜を過ごした。晩ご飯は山部のおばちゃんにいただいたとうきびとメロン。北海道らしい献立で北海道ソロツーリング最後の夜を迎えることになった。食後はコンビニで買った小さなケーキでささやかな打ち上げをした。
○本日の走行 282km
<9月17日:8日目> 北海道最終日
いよいよ北海道最終日。10日に家を出てから1週間。楽しいことをしているとあっという間だ時間が過ぎていく。普通に1週間仕事したらヘロヘロだもん。
朝、美瑛のホテル出て、以前行っておもしろかったジェットコースターの道に行ってみた。やっぱりおもしろいわ、ここ。長~い下り坂と長~い上り坂。勢いつけなきゃ上れないんじゃないかと錯覚しそうな道だ。これ、写真ではうまく表現できないんだなあ。腕がないから。とにかくすごい。本当にジェットコースターみたい。
次に、昨日定休日だった美瑛四季彩の丘近くの素敵なカフェ「タッチウッド」にもう一度行ってみることにした。朝のコーヒーを雰囲気のいいところで飲んでみたい。だって、美瑛だもん。
着いたら昨日と同じクローズの看板。バイクの音が聞こえたのか、奥さんが出てきてくださった。話を聞くと、コロナの時短要請で短い時間しか営業できないとのこと。残念だけど仕方がない。奥さんは、夏の終わりと秋の始まりの両方を感じられる一番好きな季節にお客さんを迎えられないのが残念とおっしゃっていた。わざわざ出てきてくださってありがとうございました。
で、そのまますぐ近くの四季彩の丘へ。
おおお~、まだラベンダーがきれいに咲いてるよ~。おおお~、すげえよ、この丘。色とりどりの花が咲き並んでいて芸術だよ~。まさに花の絨毯。
しっかり目にやきつけてからラベンダーソフトクリーム。富良野に来たら絶対食べたいのがラベンダーソフト。ここ美瑛だけど。
そうのんびりはしてられない。そろそろ苫小牧に戻らなきゃ。「北の国から」の富良野麓郷の散策も考えていたが、苫小牧の天気は下り坂。雨が降り出す前に港に着きたいから麓郷は諦めて、その代わり清里湖の芦別経由の大回りコースで夕張に出て帰ることにした。
清里湖に沿って走るR38は、幹線国道と言うよりまるで観光道路だ。美しい湖と、晩夏初秋の木々。今日が最終日かと思うと寂しくなってくる。
芦別のコンビニでお昼のフルーツサンドを買い、夕張に向けてR452に出た。
市街地を抜けると、鉄橋に古い鉄道車両が停められていた。しまった、ペースが早すぎて通り過ぎてしまった。旧国鉄の廃線跡の鉄橋に旧車両が保存してあるらしい。これは必見、次に来たときにはバイクを停めて見に行こう。
しだいにR452は森の中の一本道になる。しかも、交通量は・・・ほぼない。なので苫小牧に戻るのに毎年のようにこの道を選んでいる。
三段滝の東屋で滝の音を聴きながらフルーツサンドを頬張った。フルーツサンドは妻の大好物だ。羨ましがらせようと写真をメールで送った。すぐに「いいなあ」の返事がきた。
この辺りにはトイレがないことはチェック済み。三段滝にもあるにはあるけど、コロナで閉鎖されている。芦別~夕張間のR452、約90kmの間にただ1か所だけ、桂沢湖畔の防災施設にトイレがあることをチェックしておいた。ここを逃したららあとは30km以上の高速コーナーの続く森の中の一本道だ。桂沢でちゃんとしっこして、森の中の一本道に臨んだ。そこは僕以外に誰も走っていない専有道路のような道。右に左にバイクを傾けながら快走快走。左右の木々は明るい緑色に秋の黄色が混じっていてすごくいい感じだった。途中、キタキツネがちょこんとこっちを見ていたり、とおくでのんびりと道路を横切っていたり、こんな素敵な北海道を離れる時が近づいているのが寂しい・・・。
シューパロ湖畔のパーキングにバイクを停め、湖に沈みつつある旧夕張線の鉄橋と、新しい現夕張線の鉄橋を眺めた。その現夕張線も去年廃線になったと聞く。あの立派な橋梁も自然に帰っていくんだなあ。
坂を下った辺りにある旧夕張線の南大夕張駅跡にも寄ってみた。芦別で旧鉄道車両を見逃したことがきにかかっていたからだ。客車と、バスと、そして愛知では絶対に見ることがないラッセル車が保存されている。ラッセル車は間近でみると変な顔してる。
夕張紅葉山で最後のセコマだ。フェリーの中で食べる晩ご飯の助六寿司を買った。毎年、なぜか助六寿司を買っているような気がする。
道東道夕張紅葉山ICから高速に入ればあとは苫小牧で出るだけだ。寂しさと強風の恐怖を感じながらバイクを飛ばした。視界にあるのは北の大地の大平原。
最後のパーキング美沢PAで妻に無事に終わることの連絡を入れた。最後まで気を抜かないように言われ、気を引き締め直して沼ノ端西ICへ。そして苫小牧港に到着。
手続きをすると、台風により激しい揺れ、仙台で航行打ち切り、到着時刻の遅れが生じるおそれがあり、承諾される方は「同意する」にチェックをしてくださいとのことだった。台風が九州の西で進路を東に変えるとニュースで言ってたことを思い出した。秋晴れの中を走っていたので、そんなことはすっかり忘れていた。「同意する」にチェックをしたものの、仙台止まりになったら相当つらいことになる。そこは信頼の名鉄グループ、ちゃんと名古屋まで行ってくれるだろう。そんなこんなで手続きを終え、フェリーターミナル2階のカフェでコーヒーを飲みながら旅を反芻した。楽しかったなあ北海道の6日間。
名古屋行きの太平洋フェリーの出航時刻は19:00。ちょうど1時間前の6時に乗船した。いつもながらバイクをフェリーに載せる時はドキドキする。おして、帰りの部屋はいつも少し豪華な部屋を選んでいる。来週からの仕事に備え、しっかり体を休めるために。
部屋に入ったらいつものようにまずお風呂。それからデッキに出て苫小牧港の夜景を眺める。これが僕の流儀。そして、出港時刻の19時、ドラの音とともに船は港を離る。寂しさと満足感、充実感を感じながら、離れていく北の大地を眺めてから部屋で晩ご飯の助六寿司。
目を閉じるといっぱいいっぱい北の風景が浮かんでくる。
○本日の走行 249km
次回、台風が近づく中、太平洋フェリーに乗った僕に、最後の最後に強烈な苦行が待ってました。その苦行を乗り越えて無事名古屋港へ。そして自宅へと向かいます。
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前回③では、北海道往復縦断A字型コースを達成し、新冠にやってきました。今回はダイナミックな日勝峠と狩勝峠を走って美瑛へ行き、北海道最終日を迎えます。
<9月16日:7日目> ダイナミックな日勝峠と狩勝峠で美瑛へ
新冠のコスパばっちりのビジネスホテルを出て、せっかくサラブレッドの聖地に来たのだから何かお土産でもと思い、とりあえず新冠の道の駅に行ってみた。開店10分前。仕方なく待って店に一番に入って、ちょっとだけお土産を買ってすぐ出発。家で待っている妻と母に少しくらいは何か持って帰らないと。
今日もまた穏やかな太平洋を左に見て、右にはサラブレッド。カッコいいよね、サラブレッドって。RRスポーツのポルシェを連想したね。で、競走馬はレーシングマシン。
途中、高速の無料区間で日高富川までと思ったが、このまま海と牧場を見ながら走る方がおもしろそうだから、国道を走り続けることにした。
今日は日勝峠と狩勝峠の二つの豪快な峠を走ろうと思っていた。気持ちいいだろうなあ。
富川で太平洋と別れ、R237で日高に向かった。
平取のアイヌ文化広場に寄ってみた。広い公園にアイヌの建物がいくつも再現されていた。なんとなく弥生遺跡に近いものを感じる。自然素材で居住道具を作れば当然似た感じになるはずが、やっぱりアイヌ民族独特の雰囲気を醸し出していた。
日高から日勝峠に向かうにはR274通称樹海ロードを走ることになる。森の中の一本道。今週になって何度もそういう道を走っているが、何度走っても楽しくてたまらない。
峠道は標高1000mまで一気に駆け登る。しかも何十か所もある高速コーナーばかりで速度を落とすことなく登っていくのだから本当に豪快だ。6速アクセルオンで体とバイクを傾けているだけの繰り返し。こんな道、他にはないと思えるくらいだが、さすがに下りは怖かった~。
下りの途中の清水ドライブインでお昼にした。名物は十勝牛の牛すじ丼。マグロ丼の牛バージョンって感じだった。3ミリ角くらいの牛肉がご飯が見えないくらい乗っていて、醤油をかけて食べる。これ、うまいわあ。
清水に出たらR39で狩勝峠へ。僕の大好きな峠だ。もちろんすべて高速コーナーで、しかも道幅が広い。道幅が広いということは、ライン取りの失敗が許されるということで安心してコーナリングができるのだ。しかも大平原が眺められる絶景コース。
満足満足・・・で峠の麓にあるのが映画「鉄道員」の幾寅駅。ノスタルジックな雰囲気に癒される~。
南富良野山部のメロン園「中西農園」に寄ってみた。僕は富良野に来ると必ずここでお土産を家に送っている。シャッターが半分閉まっていたので、やってないのかなあと思いながらバイクを停めた。すると、半開きのシャッターの中から中西のおばちゃんがやって来て「今年はもう全部終わっちゃった」「冷凍してあるとうきびとメロン、持ってくか」、そう言って、ホテルに着く頃にちょうど溶けるからと、袋に入れて持たせてくれた。何も買ってないのに。「来年もまた来るからね」・・・って、来年も北海道ソロツーリングやるんかい。
最後は美瑛のお気に入りのおしゃれなカフェ「タッチウッド」に行ってみた。去年行ったけど道を全然覚えていない。ここはナビ様の言うとおり・・・で富良野と美瑛の美しい景色の中をどこをどう走ったかわからないけど無事に着いた。着いたけど、残念なことに定休日だった。美瑛で泊まるつもりなので、明日の朝行ってみよ~っと。
清水ドライブインで予約した美瑛駅のすぐ近くのホテルラヴニールで北海道最後の夜を過ごした。晩ご飯は山部のおばちゃんにいただいたとうきびとメロン。北海道らしい献立で北海道ソロツーリング最後の夜を迎えることになった。食後はコンビニで買った小さなケーキでささやかな打ち上げをした。
○本日の走行 282km
<9月17日:8日目> 北海道最終日
いよいよ北海道最終日。10日に家を出てから1週間。楽しいことをしているとあっという間だ時間が過ぎていく。普通に1週間仕事したらヘロヘロだもん。
朝、美瑛のホテル出て、以前行っておもしろかったジェットコースターの道に行ってみた。やっぱりおもしろいわ、ここ。長~い下り坂と長~い上り坂。勢いつけなきゃ上れないんじゃないかと錯覚しそうな道だ。これ、写真ではうまく表現できないんだなあ。腕がないから。とにかくすごい。本当にジェットコースターみたい。
次に、昨日定休日だった美瑛四季彩の丘近くの素敵なカフェ「タッチウッド」にもう一度行ってみることにした。朝のコーヒーを雰囲気のいいところで飲んでみたい。だって、美瑛だもん。
着いたら昨日と同じクローズの看板。バイクの音が聞こえたのか、奥さんが出てきてくださった。話を聞くと、コロナの時短要請で短い時間しか営業できないとのこと。残念だけど仕方がない。奥さんは、夏の終わりと秋の始まりの両方を感じられる一番好きな季節にお客さんを迎えられないのが残念とおっしゃっていた。わざわざ出てきてくださってありがとうございました。
で、そのまますぐ近くの四季彩の丘へ。
おおお~、まだラベンダーがきれいに咲いてるよ~。おおお~、すげえよ、この丘。色とりどりの花が咲き並んでいて芸術だよ~。まさに花の絨毯。
しっかり目にやきつけてからラベンダーソフトクリーム。富良野に来たら絶対食べたいのがラベンダーソフト。ここ美瑛だけど。
そうのんびりはしてられない。そろそろ苫小牧に戻らなきゃ。「北の国から」の富良野麓郷の散策も考えていたが、苫小牧の天気は下り坂。雨が降り出す前に港に着きたいから麓郷は諦めて、その代わり清里湖の芦別経由の大回りコースで夕張に出て帰ることにした。
清里湖に沿って走るR38は、幹線国道と言うよりまるで観光道路だ。美しい湖と、晩夏初秋の木々。今日が最終日かと思うと寂しくなってくる。
芦別のコンビニでお昼のフルーツサンドを買い、夕張に向けてR452に出た。
市街地を抜けると、鉄橋に古い鉄道車両が停められていた。しまった、ペースが早すぎて通り過ぎてしまった。旧国鉄の廃線跡の鉄橋に旧車両が保存してあるらしい。これは必見、次に来たときにはバイクを停めて見に行こう。
しだいにR452は森の中の一本道になる。しかも、交通量は・・・ほぼない。なので苫小牧に戻るのに毎年のようにこの道を選んでいる。
三段滝の東屋で滝の音を聴きながらフルーツサンドを頬張った。フルーツサンドは妻の大好物だ。羨ましがらせようと写真をメールで送った。すぐに「いいなあ」の返事がきた。
この辺りにはトイレがないことはチェック済み。三段滝にもあるにはあるけど、コロナで閉鎖されている。芦別~夕張間のR452、約90kmの間にただ1か所だけ、桂沢湖畔の防災施設にトイレがあることをチェックしておいた。ここを逃したららあとは30km以上の高速コーナーの続く森の中の一本道だ。桂沢でちゃんとしっこして、森の中の一本道に臨んだ。そこは僕以外に誰も走っていない専有道路のような道。右に左にバイクを傾けながら快走快走。左右の木々は明るい緑色に秋の黄色が混じっていてすごくいい感じだった。途中、キタキツネがちょこんとこっちを見ていたり、とおくでのんびりと道路を横切っていたり、こんな素敵な北海道を離れる時が近づいているのが寂しい・・・。
シューパロ湖畔のパーキングにバイクを停め、湖に沈みつつある旧夕張線の鉄橋と、新しい現夕張線の鉄橋を眺めた。その現夕張線も去年廃線になったと聞く。あの立派な橋梁も自然に帰っていくんだなあ。
坂を下った辺りにある旧夕張線の南大夕張駅跡にも寄ってみた。芦別で旧鉄道車両を見逃したことがきにかかっていたからだ。客車と、バスと、そして愛知では絶対に見ることがないラッセル車が保存されている。ラッセル車は間近でみると変な顔してる。
夕張紅葉山で最後のセコマだ。フェリーの中で食べる晩ご飯の助六寿司を買った。毎年、なぜか助六寿司を買っているような気がする。
道東道夕張紅葉山ICから高速に入ればあとは苫小牧で出るだけだ。寂しさと強風の恐怖を感じながらバイクを飛ばした。視界にあるのは北の大地の大平原。
最後のパーキング美沢PAで妻に無事に終わることの連絡を入れた。最後まで気を抜かないように言われ、気を引き締め直して沼ノ端西ICへ。そして苫小牧港に到着。
手続きをすると、台風により激しい揺れ、仙台で航行打ち切り、到着時刻の遅れが生じるおそれがあり、承諾される方は「同意する」にチェックをしてくださいとのことだった。台風が九州の西で進路を東に変えるとニュースで言ってたことを思い出した。秋晴れの中を走っていたので、そんなことはすっかり忘れていた。「同意する」にチェックをしたものの、仙台止まりになったら相当つらいことになる。そこは信頼の名鉄グループ、ちゃんと名古屋まで行ってくれるだろう。そんなこんなで手続きを終え、フェリーターミナル2階のカフェでコーヒーを飲みながら旅を反芻した。楽しかったなあ北海道の6日間。
名古屋行きの太平洋フェリーの出航時刻は19:00。ちょうど1時間前の6時に乗船した。いつもながらバイクをフェリーに載せる時はドキドキする。おして、帰りの部屋はいつも少し豪華な部屋を選んでいる。来週からの仕事に備え、しっかり体を休めるために。
部屋に入ったらいつものようにまずお風呂。それからデッキに出て苫小牧港の夜景を眺める。これが僕の流儀。そして、出港時刻の19時、ドラの音とともに船は港を離る。寂しさと満足感、充実感を感じながら、離れていく北の大地を眺めてから部屋で晩ご飯の助六寿司。
目を閉じるといっぱいいっぱい北の風景が浮かんでくる。
○本日の走行 249km
次回、台風が近づく中、太平洋フェリーに乗った僕に、最後の最後に強烈な苦行が待ってました。その苦行を乗り越えて無事名古屋港へ。そして自宅へと向かいます。
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