相模原市南区東大沼に第12代・景行天皇の皇子の日本武尊が御東征時、大沼にて災難に遭われこの時、鎮の神として日本武尊により勧請されたと伝えられる「大沼神社」はある。創建は享保21年(1736)。弁財天社として新田への入植者によって祀られた、建武元年(1334)南朝の忠臣「小山田小太郎」の敬神の念篤く「相模国大沼弁財天」を守護神として出陣の欅製の木版を作製したものが起元との諸説がある。祭神は市杵島姫命である。新田集落の守り神として創建された大沼神社(大沼弁財天)には数々の伝説がある。「鳥居」を抜けると堀で囲まれ「社殿」が正面にある。堀には「石橋」が架けられている。この堀は相模大野近辺を通り境川に注ぐ「深堀川」の源泉であるらしい。江戸時代の頃、相模原の台地上にあってわずかに窪んだ地形で大沼という沼があったというから、今(宅地造成後)その面影はここだけである。(1704)
相模原市南区下溝「相模原浄水場」近くに陽光台雨水調整池として造られた「下溝古山公園 スポーツ広場」はある。ここは野球、サッカー等ができる広場として市民に解放されている。当園は知る人ぞ知る桜名所の一つでグランド周囲には100本ほどの桜の木が植えられている。今年は一週間ほど遅れたが今、満開期を迎え外周や遊歩道が美しい「桜回廊」が形成されている。そしてグリーン鮮やかな若葉が芽を吹き花はひらひらと舞い散り遊歩道は一面幻想的な「桜絨緞」が出来上がっていた。(1704)
相模川の支流である道保川は上溝から下溝にかけて河岸段丘の斜面の下に沿って流れる。その源流部と横山丘陵の自然を都市緑地として保全しながら、水と緑が一体となった自然とのふれあいの場(風致公園)「残したい日本の音風景100選」のひとつに選定されている「道保川公園」はある。面積は8.8haもある園内には木製デッキ、遊歩道が設けられていて「野鳥観察ゾーン」、「山野草観察ゾーン」、「森林生態観察ゾーン」、「水生動植物観察ゾーン」を観察&散策を楽しめるようになっている。6月にはホタルも見られる「公園の沢」の一角に今、昔は片栗粉の原料とされた「カタクリ」が最後の数輪の咲かせている。茎先に1つずつ下向きに淡い紅紫色の花をつけ、花被片は6枚で、上に向かって強く反り返る。夕方には傘のように閉じる。花被片のつけ根の部分にはW字形をした濃い紫色の斑が入るなんとも可愛らしい花である。花言葉は「謙遜」、「尊重される」のようである。(1704)