相模原市南区磯部に河川などから用水路へ必要な灌漑水を取り入れるための施設で一般に取水堰と取入口とから成る構造となり茅ヶ崎まで流している灌漑施設「磯部頭首工取水堰」がある。中央部に10m以上の幅がありそうな堰から白煙を上げて下流に川水が流れている。「磯部取水門」の型式はステンレス鋼製スライドゲート。設置数は門で電動ラック式で開閉。平成12年3月に竣工。手前6門が相模川左岸用水路、奥4門が相模川西部土地改良区(相模川右岸)の取水口である。この取水堰の下に川幅は同じほどの「磯部床止め」がある。そこにカワウとシラサギ十数羽休息、捕食している。かつて「磯部の渡し」は対岸の猿が島とを結ぶ渡し場があった名残りの場所である。「猿が島の渡し」とも呼ばれ, 大山参りの人々にもよく利用していた。「相模川伏越の碑」は取水口から「相模川伏越」と呼ばれる設備によって相模川の下を通して右岸にも導かれ「相模川右岸幹線用水路」として厚木市、伊勢原市、平塚市に至る地域の農業用水を担っていた証の碑である。(2305)
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