相模原市南区麻溝に初夏の「クレマチス」、梅雨時の「アジサイ」と四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。この時季さすがに花数は少ないがモクレン、「アセビ」、ロドレイワが春の開花に向けて蕾を生成中である。花の谷の花壇の一画に5、6本植栽されている「アセビ」が濃ゆいピンクの蕾を見せ始めている。ドウダンツツジに似た壺型の花を枝先から多数垂れ下がるように咲き始める「アセビ」(馬酔木)はツツジ科の常緑低木である。別名は「アシビ」とも言う。花の直径は6~8ミリほどで口のところは浅く五つに裂け、内部には10個の雄しべと1個の雌しべがある。花の集りである花序の長さは10~15センチほどで若葉は赤みを帯び紅葉しているかのようで美しい。「万葉集」にも春に咲くスズランのような小花からその名が登場するほど古くから親しまれてきた花木である。ヒマラヤアセビ、ヒメアセビ、オキナワアセビ、斑入りアセビ、コウザンアセビ、ホナガアセビ、ウケザキアセビ、ベニバナアセビなど種類は多い。(2203)
3月に開花したアセビ
3月に開花したアセビ
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