大和市下鶴間に浄土宗鎌倉光明寺末寺の「寳亀山鶴林寺」は鎮座している。創建は永禄12年(1569)。本尊は阿弥陀如来像。鶴林寺境内奥の一角に建つ「下鶴間不動尊」では毎年1月末に開かれる初不動「だるま市」は多くの人で賑う。「下鶴間ふるさと館」から、小川を渡り直進すると右手に「下鶴間不動尊」の案内板、急勾配の石段を上がっていくと「不動堂」がある。左手に「天神」と「蚕神」が祀られている。境内の正面中央に入り母屋造りの「大本堂」がある。「鐘楼」、六地蔵、即身仏となった瀬沼嵩信を弔う「地蔵」、「瀬沼家墓所」があり、鐘楼側に「鶴鳴学舎跡」(下鶴間学校)の石柱が建てられている。広大な寺域には450年の歴史が脈々と息づいている。当寺の前の道路は「矢倉沢往還」で、江戸から三島へ至る街道で「大山街道」、「富士道」と呼ばれ、ここ鶴間は交通の要で、「宿場」が置かれた場所でもある。(2312)
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