相模原市南区下溝に四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。当園の日本庭園「衆遊の庭」ではどちらも赤い実が特徴の「マンリョウ」と「センリョウ」が共演中である。「マンリョウ」はサクラソウ科 / ヤブコウジ属、「センリョウ」はセンリョウ科で別種である。19世紀の初め頃からマンリョウと呼ばれ、江戸後期の文政から「万両」の字が定着し始めた。「センリョウ」より赤色の大実で、株も大型で生育もおう盛で果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物「万両」の名も縁起が良いため、お正月の飾りなど庭木や鉢植えとなっている。撮影できた「マンリョウ」は大実の「宝船」種のようである。(2501)
町田市木曽に外観がまるで欧州の古城を思わせる結婚式場「パトリック・キソ・ガーデン」がある。120年前のイギリスの建物に使用されていた「レンガ」で中世の工法を再現し建てられただけにまさしく古城である。内部チャペルは内装も美しくニューヨークの「セントパトリック大聖堂」から移築された壮大なステンドグラス、キリストの宗教が描かれた天井画は圧巻だといわれている。選び抜かれた調度品、隅々にこだわり、アンティークなお城や光輝くステンドグラスは必見らしい。また併設の庭園「プリンセス・ローズ・ガーデン」はモナコ王国・グレース妃のバラ園をコンセプトに造られ、緑豊かでスペインのアンダルシア地方から樹齢300年のオリーブを植樹。ガーデンのシンボルとなっているようだ。縁なき場所であるが一度は撮影にお邪魔したいものである。(2501)
町田市木曽西に「傳重寺」の14世誉原浄が四国の「金刀比羅宮」を勧請して伝重寺の境内に創建した「木曽金刀比羅神社」は鎮座している。ご祭神は大物主神である。江戸の中期文化5年(1808)、「傳重寺」第14世誉原浄の時代に四国讃岐「金刀比羅宮」より御分霊を境内に勧請した木札が現存する。明治以前の神仏習合の時代には祭神は金毘羅大権現であった。今も金刀比羅宮を「こんぴらさん」と呼ぶのはそのためである。「金刀比羅」とは古代インドのガンジス河に棲む「ワニ」を神格化した河の神「クンビーラ」を指す。河を行き交う船の安全を見守る神である。古来海上交通の守護神として信仰され、車中心の現在は交通安全を見守る守護神として信仰を集めている。また境内には火の神「秋葉神社」もある。(2501)