古淵駅北西700m、境川沿いの龍像寺坂を左折すると長い板塀に囲まれた曹洞宗寺院「渕源山龍像寺」は鎮座している。慶応年間(1338~1341)に淵辺伊賀守が開創、天台沙門存光師が建立。その後、巨海才大和尚が曹洞宗の寺として再興した。寺伝に昔、龍池という大きな池に住んでいた大蛇が住民に悪さをしていたため、時の地頭「渕辺判官伊賀守義博」がその蛇を退治したという「大蛇退治伝説」があり寺名も因む。庫裏の前の境内の花壇では一本の大きい「ノウゼンカズラ」がオレンジ色のややラッパ型の花姿を大披露中である。この花木は中国原産でノウゼンガズラ科ノウゼンガズラ属の落葉蔓性である。花期は7~9月だが今、ラスト美を魅せている。よく見ると枝先に円錐花序をだし直径6~7cmの橙黄色の花を咲かせ、花冠は広い漏斗形、先端は5裂して平開し独特の花姿をしている。平安時代には花と茎は薬として使われていた花である。花言葉は花木ラッパ状の花を咲かせる花姿から英雄や勝者を祝福する際のファンファーレ時に吹くトランペットを連想し「名声」、「名誉」、「栄光」である。(2409)
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