携帯サイトと主として携帯電話でネットを利用するケータイ世代についてパソコン世代向けに紹介した本。
著者によれば、10代から20代前半のケータイ世代はITリテラシーは高くなく技術には全くといってよいほど関心がなく、常に携帯電話が欠かせず、電話番号やメールアドレスについて意識が低く簡単に変更し、大多数はオタクはキモイと思っているそうです(22~33頁)。これはこれでステレオタイプ化した見方とは思いますが、番号ポータビリティ制度なんて番号変更にこだわりがないケータイ世代にはお金がかかるだけのあまり意味がない代物(28頁)という指摘はおもしろい。
パソコン世代には画面が狭くて通信速度が遅くて高い魅力のないものだった携帯サイトが、ケータイからネットに入った(親に気兼ねなくネットに入れるツールがケータイだった)ケータイ世代には最初からネットはそういうものという意識で受け入れられ、携帯サイトはケータイ世代中心で利用され、パソコン世代と住み分けられていたものが、次第に両方からネット利用する人が多数派になって携帯サイトとPCサイトの融合が進んでネット文化の違う両者が衝突する機会が増えたということがこの本の問題提起になっています。で、日本では今後携帯電話からのネット利用が優位になっていき、またケータイ世代の社会人化でケータイ世代が顧客となることからパソコン世代がケータイ世代に理解を示していく必要があるというのが著者の結論。まあネット事業者としてはそうでしょうね。
携帯サイトの問題サイト対策で「魔法のiランド」がやっている「アイポリス」ってスタッフがいちいちサイトを閲覧してチェックして管理者に注意してるんですね(197~198頁)。ご苦労様ですね。
佐野正弘 マイコミ新書 2007年9月14日発行
著者によれば、10代から20代前半のケータイ世代はITリテラシーは高くなく技術には全くといってよいほど関心がなく、常に携帯電話が欠かせず、電話番号やメールアドレスについて意識が低く簡単に変更し、大多数はオタクはキモイと思っているそうです(22~33頁)。これはこれでステレオタイプ化した見方とは思いますが、番号ポータビリティ制度なんて番号変更にこだわりがないケータイ世代にはお金がかかるだけのあまり意味がない代物(28頁)という指摘はおもしろい。
パソコン世代には画面が狭くて通信速度が遅くて高い魅力のないものだった携帯サイトが、ケータイからネットに入った(親に気兼ねなくネットに入れるツールがケータイだった)ケータイ世代には最初からネットはそういうものという意識で受け入れられ、携帯サイトはケータイ世代中心で利用され、パソコン世代と住み分けられていたものが、次第に両方からネット利用する人が多数派になって携帯サイトとPCサイトの融合が進んでネット文化の違う両者が衝突する機会が増えたということがこの本の問題提起になっています。で、日本では今後携帯電話からのネット利用が優位になっていき、またケータイ世代の社会人化でケータイ世代が顧客となることからパソコン世代がケータイ世代に理解を示していく必要があるというのが著者の結論。まあネット事業者としてはそうでしょうね。
携帯サイトの問題サイト対策で「魔法のiランド」がやっている「アイポリス」ってスタッフがいちいちサイトを閲覧してチェックして管理者に注意してるんですね(197~198頁)。ご苦労様ですね。
佐野正弘 マイコミ新書 2007年9月14日発行