そこそこ人づきあいはでき勉強もできないわけではないが好きでもない女子中学生和光妙子の中学時代3年間の生活を描いた青春小説。
この主人公、教師や友だちとは、時折対立することはあるものの適当につきあっていけるのですが、親にはささいなことや何の理由もなくキレて当たり散らす親から見たらものすごくジコチュウでいやな奴。
内容は何でもない中学生活のあれこれを描いていて、主人公は成長したようなしていないような。強いて言えばクラス替えやまわりの人物の入れ替わりで主人公の立ち居振る舞いや人間関係が割りと大きく変わることが印象的という程度。
普通中学3年間のことを書いたら狙う読者層は中学生とか高校生だろうと思いますが、どうみても中高年をターゲットにしてるとしか思えません。作者が70年生まれだから別の時代を書けなかっただけかもしれませんが、出てくる音楽やできごとがすべて80年代前半。いまどきの中高生ならとてもついて行けない世界にこもっています。ということは、中学生の親向けに、あなたに理不尽にキレまくってる子どもも学校や友達の前では普通の子どもなんですよ、そういう面も見てやってねとかいうメッセージなんでしょうか。そういう感じもしませんでしたが。
どうでもいいんですが、ネーナが脇毛を剃らないって文句言ってるの(79~80頁)、こういう文句付ける人って大ヒットした「ロックバルーンは99」が反戦歌だって知らずに口ずさんでいたんでしょうね。若い人にはおよそ何のことかもわからない話題ですが・・・
椰月美智子 幻冬舎 2008年5月25日発行
この主人公、教師や友だちとは、時折対立することはあるものの適当につきあっていけるのですが、親にはささいなことや何の理由もなくキレて当たり散らす親から見たらものすごくジコチュウでいやな奴。
内容は何でもない中学生活のあれこれを描いていて、主人公は成長したようなしていないような。強いて言えばクラス替えやまわりの人物の入れ替わりで主人公の立ち居振る舞いや人間関係が割りと大きく変わることが印象的という程度。
普通中学3年間のことを書いたら狙う読者層は中学生とか高校生だろうと思いますが、どうみても中高年をターゲットにしてるとしか思えません。作者が70年生まれだから別の時代を書けなかっただけかもしれませんが、出てくる音楽やできごとがすべて80年代前半。いまどきの中高生ならとてもついて行けない世界にこもっています。ということは、中学生の親向けに、あなたに理不尽にキレまくってる子どもも学校や友達の前では普通の子どもなんですよ、そういう面も見てやってねとかいうメッセージなんでしょうか。そういう感じもしませんでしたが。
どうでもいいんですが、ネーナが脇毛を剃らないって文句言ってるの(79~80頁)、こういう文句付ける人って大ヒットした「ロックバルーンは99」が反戦歌だって知らずに口ずさんでいたんでしょうね。若い人にはおよそ何のことかもわからない話題ですが・・・
椰月美智子 幻冬舎 2008年5月25日発行