超美形の吸血鬼エドワードと明るいマッチョ系狼男ジェイコブに二股を掛け、表向きないしは表層意識ではエドワード一筋と言い続けながら、ジェイコブにも思わせぶりを続け、さらには自分から言い寄る性悪ぶりを遺憾なく発揮するベラが、エドワードからは常に「ベラは悪くない」と言い続けてもらい、エドワードからは無限の愛を語られ続けるという、読んでいて恥ずかしくなるぐらい虫のいい、女性作者・読者の妄想に媚びた感じの恋愛系ファンタジー。しかも、エドワードが結婚を求めるのに対して、それを断るベラの理由が、自分は若くして男に孕まされて結婚してしまうような女じゃないって、世間体だけ。1巻から9巻まで我慢強く読み続けても、どうしてエドワードが(さらに言えばジェイコブも)ベラにこれだけ首っ丈になり、明確に裏切られてもなお、「ベラは悪くない」なのか、全く理解できません。
相変わらず、ストーリーは、ベラを狙う吸血鬼による危機と、それを守る吸血鬼一族(それに今回は+人狼一族)というパターンで、これにベラの二股恋愛と引き立て役として存在感を増すジェイコブを語るための人狼一族の伝説にページを割いて、本が作られています。
例によって、原作第3巻の“Eclipse”が日本語版では「7.赤い刻印」「8.冷たいキスをあたしに」「9.黄昏は魔物の時間」の3冊に分けられ、7巻巻頭のプロローグが9巻半ばの状況につながっています。プロローグの文章は9巻の文章とは違っていて状況の要約で、あれっプロローグの文章がもっと後にまた出てくるのかな(最後にまた一波乱待っているのかな)と錯覚しますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
原題:ECLIPSE
ステファニー・メイヤー 訳:小原亜美
ヴィレッジブックス 2007年11月20日発行 (原書も2007年)
1~3は2月25日の記事、4~6は3月3日の記事で紹介しています。
相変わらず、ストーリーは、ベラを狙う吸血鬼による危機と、それを守る吸血鬼一族(それに今回は+人狼一族)というパターンで、これにベラの二股恋愛と引き立て役として存在感を増すジェイコブを語るための人狼一族の伝説にページを割いて、本が作られています。
例によって、原作第3巻の“Eclipse”が日本語版では「7.赤い刻印」「8.冷たいキスをあたしに」「9.黄昏は魔物の時間」の3冊に分けられ、7巻巻頭のプロローグが9巻半ばの状況につながっています。プロローグの文章は9巻の文章とは違っていて状況の要約で、あれっプロローグの文章がもっと後にまた出てくるのかな(最後にまた一波乱待っているのかな)と錯覚しますが。
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原題:ECLIPSE
ステファニー・メイヤー 訳:小原亜美
ヴィレッジブックス 2007年11月20日発行 (原書も2007年)
1~3は2月25日の記事、4~6は3月3日の記事で紹介しています。