伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

星のしるし

2009-03-31 21:58:29 | 小説
 アラサー未婚の中小企業営業職OLの何とはなしの日常をつづった小説。
 週末同棲状態の彼氏とそこに転がり込んだ居候男、行き来のなかった父方の祖父の死、実家での微妙な位置、母方の祖母の病気などであれこれストーリーを回してはいるのですが、特段の展開を感じない地味~な読み味。
 この小説では、占い、お祓い、うさんくさいヒーリングスタジオなどに依存し金を払う女性たちが登場し、「それもええやん」みたいな位置づけで語られているのが、いつものパターンとの違いでしょうか。うさんくささをイメージさせていますが、同時にそういううさんくさい商売をアシストしているような感じもして、ちょっといやな読後感でした。UFOに、突然宇宙人の侵略なんて話も入りますし、ちょっと付き合いきれないなと思います。


柴崎友香 文藝春秋 2008年10月10日発行
コメント (1)
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