伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

図説 紅茶 世界のティータイム

2017-05-11 21:52:05 | 趣味の本・暇つぶし本
 紅茶の歴史、茶葉の産地、淹れ方/飲み方、世界の紅茶事情などを解説した本。
 5月から6月に摘まれるダージリンの「セカンドフラッシュ」のマスカット(マスカテル)フレーバーは、ウンカが大量発生して茶葉の柔らかい部分から汁を吸い、ウンカに噛まれた葉が治癒しようとして作り出す「ファイトアレキシン」の香りだとか(43ページ)。ウンカは「害虫」じゃなくてウンカのおかげでダージリンの商品価値が上がるんだ。
 茶(緑茶・ウーロン茶を含む)の1人あたり消費量の上位3国は、トルコ、アイルランド、イギリスで、トルコの1人あたり消費量は日本の3倍以上、イギリスは日本のほぼ2倍だそうな(49ページ)。
 イギリスでは紅茶に入れるミルクは新鮮な冷たい低温殺菌牛乳(イギリスで流通している牛乳の8割が低温殺菌牛乳。高温殺菌牛乳がほとんどの日本とは事情が違う)だそうです(66ページ)。「コーヒーフレッシュを使用したミルクティは日本独自の文化です」(67ページ)って。そして、ロシアには紅茶にジャムを入れる習慣はない!(108~109ページ)のだそうです。
 ちょっと意外なトリビアが楽しめました。


Cha Tea 紅茶教室 河出書房新社 2017年2月28日発行
コメント
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