航空機墜落の実行犯とされて死刑囚として拘留されていた天才ハッカー水城陸が、アメリカと日本などで構成する環太平洋連合(PU)の刑事警察である「広域警察」から偽装死刑執行/助命と引き換えに無令状で盗聴その他の内偵等を行う極秘捜査班「BUG」に組み込まれ、墜落した航空機に搭乗して死んだはずのブティア博士の動向を探り通信を傍受することを命じられ、内偵を続けるうちに、水城陸が冤罪を主張する航空機墜落事件の真相、水城陸が逮捕されて絶望して自殺したとされていた父の死の真相に迫るという近未来サスペンス小説。
悪役と被害者がはっきりとして、誰が犯人/黒幕かではなく、いかに事件解決に至るかを楽しむタイプの作品です。そういう点で安心して読める感じで、わかりやすく爽快感があるのですが、直接の悪役の動機/背景・上部組織は明確にはされず、そこには欲求不満が残ります。シリーズ化を目論んでいる様子の終わり方ですから、続編で展開するつもりなのかもしれませんが。
水城陸から北浦教授へのメール、留守を任されたチェック担当者が削除した(156~157ページ)とされているんですが、そのメールを仲間が知らせてきた(168ページ)というのは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en2.gif)
福田和代 新潮社 2016年11月20日発行
悪役と被害者がはっきりとして、誰が犯人/黒幕かではなく、いかに事件解決に至るかを楽しむタイプの作品です。そういう点で安心して読める感じで、わかりやすく爽快感があるのですが、直接の悪役の動機/背景・上部組織は明確にはされず、そこには欲求不満が残ります。シリーズ化を目論んでいる様子の終わり方ですから、続編で展開するつもりなのかもしれませんが。
水城陸から北浦教授へのメール、留守を任されたチェック担当者が削除した(156~157ページ)とされているんですが、そのメールを仲間が知らせてきた(168ページ)というのは・・・
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福田和代 新潮社 2016年11月20日発行