乳房のしくみ(構造)と発達(加齢による変化)、乳がん治療と乳房再建/美容整形、授乳について、生物学的・医学的観点からの説明と一部文化的・心理的側面からの説明をした本。
多数(合計21名)の分担執筆のため、説明のレベル、かみ砕きぶり、傾向にばらつきはありますが、総じて読みやすい本だと思います。
私としては、「君の名は。」で三葉に乗り移ってついおっぱいを揉んでしまう瀧、つい先日読んだ「俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない」でやはり女性に乗り移って目覚めて鏡を見ながらおっぱいを揉む(掴む)俺のように、もしそういうことがあったら(まぁないはずですが)やっぱりおっぱいを揉んでみたいと思う訳です。それは、「女体の神秘!」でもあるわけですが、おっぱいを触られる側(揉まれる側)はどう感じているのかという、決して男には体感できないことへの好奇心が抑えられない、と思うのです。その点、この本で、乳房の触覚の感度測定実験がなされているのはとても興味深く思えたのですが、測定点(乳頭、乳房4点=乳頭の上下左右、顔3点=額・ほお・唇、上腕、手指、首、腹、背中、尻、大腿部2点=前側・後ろ側、足の甲、足裏)の中で乳頭が最も鈍感で乳房の4点がそれに次いで鈍感という結果(87~89ページ)には驚きました。えぇ・・・乳首が足の裏より鈍感って・・・もっとも、この実験の被験者が「被験者は40歳の健康な女性である」(88ページ)と1人だけと読める記載があり、その次のページでは「今回の被験者は、授乳が終了した40代や50代がほとんどである」と書かれているなど、実験条件がきちんと書かれておらず、その精度の判断がつきませんけど。
授乳関係では、母乳の授乳が医学的には母子それぞれにいいというのはわかりますけど、様々な条件や心情からそれを選択しない/できない女性もいるわけで、終章では「母乳育児にとって最大の危険は、母乳育児万歳的な言説だとも言われます」(172ページ)とも釘を刺していますが、ちょっと引っかかる書きぶりに思えました。
全体を見ても、執筆者21名中女性は7名というのも、それでも学者・医師等の業界での女性の比率よりは高いということかもしれませんが、どうかなぁという気がします。
乳房文化研究会編 朝倉書店 2017年6月20日発行
多数(合計21名)の分担執筆のため、説明のレベル、かみ砕きぶり、傾向にばらつきはありますが、総じて読みやすい本だと思います。
私としては、「君の名は。」で三葉に乗り移ってついおっぱいを揉んでしまう瀧、つい先日読んだ「俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない」でやはり女性に乗り移って目覚めて鏡を見ながらおっぱいを揉む(掴む)俺のように、もしそういうことがあったら(まぁないはずですが)やっぱりおっぱいを揉んでみたいと思う訳です。それは、「女体の神秘!」でもあるわけですが、おっぱいを触られる側(揉まれる側)はどう感じているのかという、決して男には体感できないことへの好奇心が抑えられない、と思うのです。その点、この本で、乳房の触覚の感度測定実験がなされているのはとても興味深く思えたのですが、測定点(乳頭、乳房4点=乳頭の上下左右、顔3点=額・ほお・唇、上腕、手指、首、腹、背中、尻、大腿部2点=前側・後ろ側、足の甲、足裏)の中で乳頭が最も鈍感で乳房の4点がそれに次いで鈍感という結果(87~89ページ)には驚きました。えぇ・・・乳首が足の裏より鈍感って・・・もっとも、この実験の被験者が「被験者は40歳の健康な女性である」(88ページ)と1人だけと読める記載があり、その次のページでは「今回の被験者は、授乳が終了した40代や50代がほとんどである」と書かれているなど、実験条件がきちんと書かれておらず、その精度の判断がつきませんけど。
授乳関係では、母乳の授乳が医学的には母子それぞれにいいというのはわかりますけど、様々な条件や心情からそれを選択しない/できない女性もいるわけで、終章では「母乳育児にとって最大の危険は、母乳育児万歳的な言説だとも言われます」(172ページ)とも釘を刺していますが、ちょっと引っかかる書きぶりに思えました。
全体を見ても、執筆者21名中女性は7名というのも、それでも学者・医師等の業界での女性の比率よりは高いということかもしれませんが、どうかなぁという気がします。
乳房文化研究会編 朝倉書店 2017年6月20日発行