3軒隣に住む5歳年上の大学生の幼なじみ浅倉亨くんに秘めた恋心を抱き続ける中学生大石つばめが、亨との間合いに悩みたじろぎつつ浅倉家と亨を襲う不幸な事件に関わり、母親の素行に悩みグレていく同級生の元彼笹川くんや友人の鈴子と奥野っち、そして出て行った顔も覚えていない書家の実の母、パパと再婚した優しいママ/継母に囲まれながら、週2日通う書道教室の屋上で出会った「星ばあ」との不思議な交流を続け、成長していくファンタジー小説。
冒頭で「ぜったい断言できる。星ばあはおよそ、ばあさんとしてきらわれる資質をすべてかねそなえていた」(7ページ)といきなり紹介される憎々しげで意地悪く意地汚く振る舞う「星ばあ」が、どこか星の王子さまのように、実はピュアで儚げに見えてしまう展開が巧みに思えます。
しかし、「何十種類ものクラゲ」を展示している水槽がある水族館(76ページ)って、どこにあるのだろう。行ってみたい。

野中ともそ ポプラ社 2003年11月20日発行
冒頭で「ぜったい断言できる。星ばあはおよそ、ばあさんとしてきらわれる資質をすべてかねそなえていた」(7ページ)といきなり紹介される憎々しげで意地悪く意地汚く振る舞う「星ばあ」が、どこか星の王子さまのように、実はピュアで儚げに見えてしまう展開が巧みに思えます。
しかし、「何十種類ものクラゲ」を展示している水槽がある水族館(76ページ)って、どこにあるのだろう。行ってみたい。

野中ともそ ポプラ社 2003年11月20日発行