伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

それでも、僕は泳ぎ続ける。 心を腐らせない54の習慣

2021-05-06 20:14:06 | エッセイ
 ロンドンオリンピックで銀メダル2つと銅メダル1つを獲得し、金メダルを目指して臨んだリオデジャネイロオリンピックでメダルなしに終わり、今東京オリンピックの行方も見えない状態の水泳選手である著者が、これまでの自分のトレーニングやメンタル・モチベーション維持のために考え実践してきたことを語る本。
 「水泳選手特有なのかも知れませんが、基本的に週休2日でも2日間連続で休むことはありません。なぜならば、1日、2日泳がないだけで『泳ぎの感覚』が変わってしまうからです」(41ページ)。練習を1日休むと自分にわかる、2日休むと批評家にわかる、3日休むと聴衆にわかる(イグナツィ・パデレフスキ)の世界ですね…
 「ワクワクしながら挑んだ試合は、実際に良い結果が出ています。逆に結果が悪い試合は、大会自体楽しめていないケースばかりです」(95~96ページ)。そういうものか…弁護士の場合だとイヤな依頼者の事件は楽しめて…アワワワ
 短所を克服するより長所を伸ばす(115~117ページ)。私もそのとおりだと思います。プロとして、マイナスの少ない闘いを心がけるべきことはあるのですが、やはり多少のリスクを負ってもプラスを取りに行く方がいい結果を残せることが多いと思います。
 負けることで自分のやり方を分析でき、これまでのやり方を変えることができる(157~160ページ)。負けたときはそう思って、転んでもただでは起きないように学びましょうということですね。
 簡単に読めて、しかしいろいろと乗り越えてきた人の言葉でもあり、感慨があります。ページ下のパラパラ漫画が背泳ぎで2往復分ありますが、せっかくならもう少し変化を付けて欲しい気がしました。


入江陵介 株式会社KADOKAWA 2020年9月17日発行
コメント
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