父親の死で受け継いだ実家の工場から1億円を持ち逃げした元経理部長を捕まえたがその経理部長が拘束中に持病の狭心症の発作で薬を飲めなかったがために死んでしまい、3年4月の刑務所暮らしの上釈放された俳優加納健太郎が、恩師の脚本家大河原俊道からかつて愛人だった女優仲宗根みどりの娘沙羅が幸せに暮らしているかを見てきて欲しいという依頼を受けて、早々に探し当てたものの、沙羅は「とんでもなく美しい女性」で加納が「いままでに出会ったどんな女優よりも美しい」のになぜか加納を知っていて話しかけてきて、その後加納が次々と事件に巻き込まれるというミステリー小説。
「五番街のマリー」みたいな依頼を受け、周りから繰り返し沙羅とやったか(Hしたか)と聞かれ続ける「ゴールデンスランバー」の青柳くんのような境遇の中を、たぶん本人には不本意ながらも通す加納のどこか昭和っぽいノスタルジックな侠気(ダンディズムというべきか)が切ない作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en2.gif)
木内一裕 講談社文庫 2021年10月15日発行(単行本は2019年10月)
「五番街のマリー」みたいな依頼を受け、周りから繰り返し沙羅とやったか(Hしたか)と聞かれ続ける「ゴールデンスランバー」の青柳くんのような境遇の中を、たぶん本人には不本意ながらも通す加納のどこか昭和っぽいノスタルジックな侠気(ダンディズムというべきか)が切ない作品です。
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木内一裕 講談社文庫 2021年10月15日発行(単行本は2019年10月)