8歳の時拡張型心筋症のため心臓移植を受けなければ生きながらえることができないと言われ、両親と周囲の人たちが募金運動を始めて1億5000万円余を集めてアメリカに渡り心臓移植手術を受けた城石明音が、帰国後周囲の反発・非難を受け、苦難の人生を歩む様子を描いた小説。
ネット民には妬みや憂さ晴らしの投稿をするものが多数いるであろうことは想像に難くありませんが、近くにいる人々のほとんどがそういう人々なのでしょうか。登場する人の多くが、私の目には何もそこまでと思うくらい底意地が悪く、小説とはいえ、ちょっとついて行けないところが、私にはありました。第2章で明音を守ろうと決意を固め、バイオリンの演奏を勧め、付き合い、いじめの加害者と闘う教師間野美智子について、どこか力が入りすぎた自己満足・自己陶酔と冷ややかな目で描いている様子と合わせ、どうも作者が明音のような人物の幸福な人生を願っていないのではないかという、ひねた印象を持ってしまいました。
乾ルカ 光文社文庫 2022年7月20日発行(単行本は2019年4月)
「小説宝石」連載
ネット民には妬みや憂さ晴らしの投稿をするものが多数いるであろうことは想像に難くありませんが、近くにいる人々のほとんどがそういう人々なのでしょうか。登場する人の多くが、私の目には何もそこまでと思うくらい底意地が悪く、小説とはいえ、ちょっとついて行けないところが、私にはありました。第2章で明音を守ろうと決意を固め、バイオリンの演奏を勧め、付き合い、いじめの加害者と闘う教師間野美智子について、どこか力が入りすぎた自己満足・自己陶酔と冷ややかな目で描いている様子と合わせ、どうも作者が明音のような人物の幸福な人生を願っていないのではないかという、ひねた印象を持ってしまいました。
乾ルカ 光文社文庫 2022年7月20日発行(単行本は2019年4月)
「小説宝石」連載
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