将棋界の歴史、有名棋士の紹介、棋戦の紹介、名勝負などの解説をした本。
名人戦をめぐる朝日新聞と毎日新聞の確執(27ページ)、読売新聞主催の最高賞金棋戦竜王戦の発足(31ページ)など、ごく控えめにではありますが、将棋界のもめ事にも触れられ、映画化もあって(記録には残らないが)記憶に残る棋士瀬川晶司(泣き虫しょったんの奇跡)(34ページ)、村山聖(聖の青春)(62ページ)も紹介されていて、それなりに読みでがありました。大阪生まれとしては、阪田三吉の話とかもっと詳しく書いて欲しい感じがしますが、そこは仕方ないですかね。
名勝負の紹介で、升田幸三vs大山康晴の第6期名人戦挑戦者決定戦第3局「高野山の決戦」の棋譜(109ページ ↓ )なんですが、後手(大山)8七飛成りの王手の局面(138手目)で、後手王(3一)に先手の金(4二)で王手がかかっているというありえない記載になっています。調べてみると、4二の金は後手の駒で、棋譜で向きが誤って逆に書かれているようです。
大山康晴vs中原誠の第31期名人戦第7局の棋譜(112ページ:97手目先手4三竜まで ↓ )も、数えてみたら歩が盤面と持ち駒を合わせて17枚しかありません。これも調べてみたら先手(大山)の8七にあるはずの歩が記載漏れしているようです。
ちょっとお粗末なんじゃないですか。
羽生善治監修 メイツ出版 2022年4月15日発行
名人戦をめぐる朝日新聞と毎日新聞の確執(27ページ)、読売新聞主催の最高賞金棋戦竜王戦の発足(31ページ)など、ごく控えめにではありますが、将棋界のもめ事にも触れられ、映画化もあって(記録には残らないが)記憶に残る棋士瀬川晶司(泣き虫しょったんの奇跡)(34ページ)、村山聖(聖の青春)(62ページ)も紹介されていて、それなりに読みでがありました。大阪生まれとしては、阪田三吉の話とかもっと詳しく書いて欲しい感じがしますが、そこは仕方ないですかね。
名勝負の紹介で、升田幸三vs大山康晴の第6期名人戦挑戦者決定戦第3局「高野山の決戦」の棋譜(109ページ ↓ )なんですが、後手(大山)8七飛成りの王手の局面(138手目)で、後手王(3一)に先手の金(4二)で王手がかかっているというありえない記載になっています。調べてみると、4二の金は後手の駒で、棋譜で向きが誤って逆に書かれているようです。
大山康晴vs中原誠の第31期名人戦第7局の棋譜(112ページ:97手目先手4三竜まで ↓ )も、数えてみたら歩が盤面と持ち駒を合わせて17枚しかありません。これも調べてみたら先手(大山)の8七にあるはずの歩が記載漏れしているようです。
ちょっとお粗末なんじゃないですか。
羽生善治監修 メイツ出版 2022年4月15日発行
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