キンタマについての雑学を綴った本。
冒頭に「全人類の半数が所持しているにもかかわらず、これほど等閑にふされてブラブラしている臓器はないのではないか。悲しいほどの日陰者である」そんなことでいいはずがないということが執筆の動機とされています(7ページ)。いや、臓器のほとんどは、全人類の半数ではなく全人類が所持してるんですけど。体表に見えるキンタマよりも、体内で見えない臓器はもっともっと意識に上らないと思うんですけど…
専門家ではない元雑誌編集者の著者は、外国語では、「睾丸」のような医学用語ではなく俗語的な「キンタマ」に当たる言葉は何かについて、文献調査ではなく、知り合いやレストランの人に聞いてそれを書いています。学術性ではなくバイタリティを感じ、ある意味で圧倒されますが、これだけのネタのためにそんなに引っ張るなよというテレビのバラエティ番組を見たときのような感想も持ちました。
文学系のエピソードが多いのですが、終盤に去勢に関する記述が集中し、そこはマニアックなほどに書かれていて、ちょっとお腹いっぱい感がありました。
西川清史 左右社 2022年11月30日発行
冒頭に「全人類の半数が所持しているにもかかわらず、これほど等閑にふされてブラブラしている臓器はないのではないか。悲しいほどの日陰者である」そんなことでいいはずがないということが執筆の動機とされています(7ページ)。いや、臓器のほとんどは、全人類の半数ではなく全人類が所持してるんですけど。体表に見えるキンタマよりも、体内で見えない臓器はもっともっと意識に上らないと思うんですけど…
専門家ではない元雑誌編集者の著者は、外国語では、「睾丸」のような医学用語ではなく俗語的な「キンタマ」に当たる言葉は何かについて、文献調査ではなく、知り合いやレストランの人に聞いてそれを書いています。学術性ではなくバイタリティを感じ、ある意味で圧倒されますが、これだけのネタのためにそんなに引っ張るなよというテレビのバラエティ番組を見たときのような感想も持ちました。
文学系のエピソードが多いのですが、終盤に去勢に関する記述が集中し、そこはマニアックなほどに書かれていて、ちょっとお腹いっぱい感がありました。
西川清史 左右社 2022年11月30日発行
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