Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

香月泰男の絵3

2015年01月27日 22時08分54秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 この絵は1940(S15)年の作品。別冊太陽の解説では「下関側から関門海峡を描いたものだが、当時、要塞地帯だったため場所を特定できないように抽象化されている。作業台の上の石は人々の姿の代わりという。この頃の特殊な形態表現への強い関心も示している」と書かれている。

 私はこの絵のテーブルに強く当たっている陽の光と濃い影、遠景の対岸の形態、海の青色に惹かれた。また、唯一の生命体であった痕跡を示す花瓶に挿してある折れた枝が暗い予感を示しているように感じた。
 社会の明るい側面と死への予兆のようなものを嗅ぎ取るのは後世の私どもの思い入れでしかないのだろうか。

春のような陽気

2015年01月27日 20時25分47秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 春になったような陽気の中、所用があって武蔵小杉駅まで出かけ、帰りには東横線でみなとみらい駅にもどり室内の整理に必要な板を20数枚ほど裁断してもらった。
 出来上がった板はさすがに重い。それを持って自宅まで歩いたが、暖かいというよりも暑いくらいであった。ポロシャツの上に春用の薄手のブレザー1枚でもかなり汗をかいた。
 裁断した板を使って各種用紙類を入れているカラーボックスの棚をそれぞれ2~3段に分けて再度整理を実施。ようやくきれいに片付いた。安価で必要な寸法通りに板を裁断してくれるので随分楽であった。釘も鑢も使わず木工用ボンドだけで出来上がった。

 作業中は午前中にかけたベートーベンのバイオリンソナタの第7番と第8番を繰り返し聴いていた。この2曲、私はあまり聴く機会がなかったが聴き込んでみるとなかなか味わいのある曲であると再認識した。

 明日以降金曜日までは気温が下がり、金曜日は東京・横浜でも雪かもしれないという。


ベートーベン「Vln.Sonata7番&8番」

2015年01月27日 11時17分32秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 昨日に引き続きヨゼフ・スークのバイオリン、ヤン・パネンカのピアノでベートーベンのバイオリンソナタ。本日は第7番と第8番を聴いている。夜までこれを繰り返して聴いてみたい気分。
 ベートーベンのバイオリンソナタというとどちらかというとかたい感じが先行する。金属的な音がする演奏も多い。私にはやはり音の厚みと柔らかさがあるスークの演奏が何と云われようと好きである。
 この7番以降などはかなり弓と弦とが強くぶつかる。アクセントを強く鋭く引き出さないと譜面の要求に応えられないのだが、これまでいくつか私が聴いた演奏では金属的な音がしてしまう。女性の演奏でもしかり。
 そのようなところもこの演奏では柔らかく包み込むように聴こえる。多分評価はいろいろありそうであるが、私の好みなのである。