Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「死んだ男の残したものは」(谷川俊太郎)

2016年02月06日 21時04分29秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨年の3月1日にこの曲をアップした。ほぼ一年がたった。その時は倍賞千恵子の歌ったものを掲載した。これが削除されていたので再度別の歌手のものを探した。今回は本田路津子の歌ったものが見つかった。
 曲の説明を検索したら、「死んだ男の残したものは」(しんだおとこののこしたものは)は、日本の反戦歌の1つである。谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲による。ベトナム戦争のさなかの1965年、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のためにつくられ、友竹正則によって披露された。谷川に作曲を依頼された武満は1日で曲を完成させた。武満はそれを「メッセージソングのように気張って歌わず、『愛染かつら』のような気持ちで歌って欲しい」という手紙を添えて渡したというエピソードが残っている。倍賞千恵子、沢知恵、鮫島有美子、林美智子、ドミニク・ヴィス、石川セリ、高石友也、小室等、岡村喬生、やもり(森山良子と矢野顕子)のように、ポピュラーからクラシックの歌手まで広く歌われている。後に、林光がピアノつきの混声合唱曲に編曲。その後、作曲者の武満自身も1984年に無伴奏の合唱曲に編曲した。これら合唱編曲も合唱団のレパートリーとして重要なものとなっている。6節の有節歌曲である。各節で、死んだ人たちや歴史の「残したもの」が2つずつ列挙されるが、その2つ以外に残したもの、あるいは残っているものは何もない、という内容の歌である。河出書房の『日本の詩人17 谷川俊太郎詩集』(1968年)に収録されている。1969年の森谷司郎監督の東宝映画『弾痕』で使用された。」(ウィキペディア)というのが見つかった。

https://www.youtube.com/watch?v=PaXN4dH-zuk


「恩地孝四郎展」(その2)

2016年02月06日 13時01分25秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 恩地孝四郎の「音楽作品による抒情#1 諸井三郎「プレリュード」」(1930)。このシリーズで9点が残されていて内5種6枚が展示されているたが、私はこの最初の作品がもっとも気に入っている。
 縦に正弦波を思わせる明確で強めの色と線、さらに、横に広がっていく波紋のような円の重なり。大きな赤っぽい円の下には、並行している薄くて微かだけれど楕円形の重なった同じ大きさの紋様が等間隔で並んで時間軸を表しているように思える。この三つの要素で音楽の全体が示されている。
 諸井三郎のプレリュードという作品は残念ながら聴いたことが無い。しかしこの絵をもとにしてどんな曲なのか想像してみると面白いと思う。時間の経つのも忘れて絵の前にたたずむことができる。
 円はどんな音色から得た印象だろうか。私は丸く人を包み込むような音だと想像してみた。多分ヴィオラやチェロやホルンのような、厚みのある音なのではないか。
 それが、柔らかく前の音に重なりながら響いて広がっていく。円の重なり具合からは3つの楽器の音の重なりが示されていないだろうか。
 リズムは弱いが響いている。ピアノの低音で確実に進行していく。
 縦の正弦波のような線は、音の重なる楽器のメロディーが単純だけれども長く繰り返されることをしめしているように感じる。
 ただしこの解釈が成り立つには、縦の正弦波が横になっていないとそぐわないとも思える。縦に強く描かれているのが気にかかる。突然の断絶と沈黙をはじめは想定したが、正弦波というのが当てはまらない。ここら辺まで想像して、諸井三郎の実際の音楽を聴きたくなった。プレリュード、ないし前奏曲という名の諸井三郎の作品を実際に聴く機会があると嬉しい。
 絵画の構図という観点からすると、この正弦波は横ではアクセントにならない。縦の方が構図上のバランスはいい。音楽と絵画の違いからすると私の宗造の音の世界で満足しても悪くはない。
 時間が経てばまた別の音が聞こえてくるかもしれない。そんな楽しみを与えてくれる作品である。



 他の「音楽作品による抒情」シリーズは1932~33年にかけて作られている。ここでも茶色や白色などの円形が共通である。円形が音の広がりや音色の性質を表しているという私の直感は果たして妥当だろうか。ボロディン、ラベル、山田耕筰。随分と違う印象の作曲達である。この取り合わせはとても不思議であるとともに想像する楽しみを与えてくれる。

 なお、このシリーズには恩地孝四郎に特有の、生涯をとおして繰り返し現れる勾玉や人体様の形は現われていない。戦後には12種まで増やして完成をさせるつもりがあったようだ。現に昨日取り上げた「金色の魚」の戦後バージョンが1950年に作成されている。完成してほしかったという思いもあるが、なぜ放棄したかということの方が重要かもしれない。それはまだ私には考える糸口も分からない。

桜島噴火続報

2016年02月06日 10時39分48秒 | 天気と自然災害
桜島噴火、地元住民は冷静 「静かな方が怖い」との声も
朝日新聞デジタル 2月5日(金)22時43分配信
 昨年9月以来、爆発的噴火が収まっていた桜島(鹿児島市)で約5カ月ぶりに2千メートルを超える噴煙が立ち上り、噴火警戒レベルも2から3に戻った。地元の人々の間では「以前に戻っただけ」と冷静な受け止めが広がる。
 桜島島内で、昭和火口から約3キロ離れた鹿児島市有村町に住む農業山下三次郎さん(85)は噴火時、自宅でテレビを見ていた。「ドーンという車の事故のような音がした。久しぶりで少し驚いたが、家も揺れず、活発な時の10分の1くらいの音だった。こんくらい何のこともない。灰もぱらつく程度」と話した。
 対岸の桜島と鹿児島市街地を結ぶ桜島フェリーの市街地側ターミナル。桜島から市街地の自宅へ帰宅途中の会社員山口博さんは船内のテレビで噴火を知った。「桜島にいたが、全く気づかなかった。長く爆発がなく、やっと通常に戻った感じ。静かな方が怖いので、逆に安心しました。鹿児島にとってはこれが普通。県外の人が危ないと思わないかが心配」
 市危機管理課の木口屋博文課長は「長期的にみれば活発な火山活動は続いており、いずれ噴火すると考えていた。もとに戻っただけ」と受け止めている。
 気象庁が昨年11月25日に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き下げても、市は立ち入りを禁止する警戒区域を火口から2キロの範囲で維持してきた。今回の爆発で警戒の範囲を変えたり、住民避難の準備をしたりはしないという。
気象庁は今回、2015年9月の阿蘇山(熊本県)以来、2度目の噴火速報を出した。
 噴火速報は14年9月の御嶽山の噴火で多くの登山者が犠牲になったことを受けて始まった。昨年の阿蘇では観光客の携帯電話などにメールが届き、避難に役立てられた。熊本県阿蘇市は噴煙などをもとに速報前に対策を始めていたが、担当者は当時の取材に、「情報をもらえるに越したことはない」と話していた。
 このときは1979年9月以来の比較的大規模な噴火とされ、噴火警戒レベルも2007年のレベル導入以来初めて2から3(入山規制)に引き上げられた。一方の桜島は10年10月以降、昨年11月に2に下がるまで約5年間、ほとんどの時期が3だった。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6190231


 道路や家屋等への降灰の情報など、具体的で客観的な情報の方が大切な気がするのだが、そのような情報は今のところ目につかない。報道の在り方としてちょっと首をかしげている。実際に降灰などが無いとは思えないのだが‥。それが具体的な被害に結びつくか否かは別として。

台湾南部でM6.4の地震

2016年02月06日 10時22分47秒 | 天気と自然災害
 今朝台湾南部で発生した地震の概要については次のとおりの報道がある。深さが10キロと浅かったことと、余震がかなり多ようだ。浅かったことが被害の大きさに関係しているかもしれない。


★【発生事象】(USGS)
震源地:台湾南部・高雄市付近(北緯22.8度 東経120.6度)
発生日時(日本時間):2月6日04:57頃
震源の深さ:10.0km
地震の規模:M6.4(※当初のM6.7を修正)
津波:津波警報センターは、津波に関する情報を発表しましたが、津波による大きな被害のおそれはありません。
【余震】(台湾・中央気象局)※現地時間(GMT+8)  なお、日本との時差は+1時間
・04:00頃 M4.9
・04:01頃 M4.3
・04:03頃 M4.5
・04:12頃 M3.8
・04:18頃 M4.2
・05:07頃 M4.4
・05:13頃 M3.7
・06:05頃 M4.3
・06:14頃 M3.7
・07:07頃 M3.9
※台湾では1999年9月21日01:47(現地時間)に台湾中部・南投県を震源とするM7.0以上の地震が発生し、死者2000人以上の被害が出ました。

★TBS系(JNN) 2月6日(土)7時19分配信

日本時間の6日午前5時ごろ、台湾南部でマグニチュード6.4の地震が起き、複数の建物が倒壊するなど大きな被害が出ている模様です。
 台湾の中央気象局によりますと、日本時間の6日午前4時57分、高雄市を震源とするマグニチュード6.4の地震が起きました。被害状況は明らかになっていませんが、現地メディアの映像からは、建物が倒壊し、がれきの中から住民が助け出される様子などが確認できます。
 ロイター通信は、17階建ての建物が倒壊し、少なくとも123人が救出されたと伝えています。現在、消防や警察が現場で状況の把握など対応にあたっています。(06日08:42).
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6190227