11月に入って、年始の欠礼挨拶状がいつものように飛び込んで来る。ほとんどの場合は親である。この歳になると友人の親も80代後半から90代。時には兄弟姉妹の訃報によるものもある。
聞くところによると、欠礼は不幸のあった人が年賀状や年始の挨拶を遠慮するだけであり、友人たちにとっては年賀状を送ることには特に問題はないとのことである。しかし世間一般の扱いとしては、賀状を送らないことになっている。出してしまうと失礼に当たる、ということになっている。
私の場合は、妻の両親と私の父親の時に欠礼葉書をだしたが、正月7日以降に寒中見舞いを出した。
年賀状が今のように大きな行事となってからそんなに長い歴史があるわけではないようだ。元日配達は20世紀に入ってからの歴史であるようだ。そして来年は正月2日の配達は廃止になるとのことである。先日電車の中で、わたしよりも若い夫婦が大声で、「来年から年賀状は元日には配達されない」ということをどちらかが相手に言っていた。「郵便局は怠慢になった。古来の国民的行事をないがしろにしている」と怒っていた。
元旦ではなく二日の日の配達だよ、ということと、「古来」といえるほどの歴史はないよ、と思わず言いたかったが、黙っていた。
この会話を聴いて、またそれを鵜呑みにして拡散する人も多いのだろう。噂というのは、このように広まるのか、と思った。訂正するのも面倒なうちに、いつの間にか尾鰭がつき、とんでもない話にすり替わり、そして悪意のある内容に変化していく。
いいかげんなことを口にするのは嫌なものである。どんなことでも、どんな場合でも正確を期したい。
聞くところによると、欠礼は不幸のあった人が年賀状や年始の挨拶を遠慮するだけであり、友人たちにとっては年賀状を送ることには特に問題はないとのことである。しかし世間一般の扱いとしては、賀状を送らないことになっている。出してしまうと失礼に当たる、ということになっている。
私の場合は、妻の両親と私の父親の時に欠礼葉書をだしたが、正月7日以降に寒中見舞いを出した。
年賀状が今のように大きな行事となってからそんなに長い歴史があるわけではないようだ。元日配達は20世紀に入ってからの歴史であるようだ。そして来年は正月2日の配達は廃止になるとのことである。先日電車の中で、わたしよりも若い夫婦が大声で、「来年から年賀状は元日には配達されない」ということをどちらかが相手に言っていた。「郵便局は怠慢になった。古来の国民的行事をないがしろにしている」と怒っていた。
元旦ではなく二日の日の配達だよ、ということと、「古来」といえるほどの歴史はないよ、と思わず言いたかったが、黙っていた。
この会話を聴いて、またそれを鵜呑みにして拡散する人も多いのだろう。噂というのは、このように広まるのか、と思った。訂正するのも面倒なうちに、いつの間にか尾鰭がつき、とんでもない話にすり替わり、そして悪意のある内容に変化していく。
いいかげんなことを口にするのは嫌なものである。どんなことでも、どんな場合でも正確を期したい。