東京国立近代美術館ニュース「現代の眼」#620が到着して、本日目をとおした。企画展の「トーマス・ルフ展」の解説記事2本が冒頭に掲載されている。
まだ見ていない企画展であるが、どうも私にはよく理解できなかった。実際に見ていないから読解できなかったのならば見に行くべきなのかもしれないが、11月13日までの会期のことを考えると、訪れるのは無理そうである。
この「現代の眼」#620の記事では、染織家の草間喆雄氏による「糸に魅せられて」の文章に惹かれたし、写真として掲載された作品にも興味を惹かれた。
しかし最後に「技法によって新しく生み出される「形態」と、色彩によって醸し出される「雰囲気」が私の作品の最も重要な構成要素です。糸は染めることにより、表面だけではなく、芯まで浸み込み、その色は他のどのメディアにもない「鮮やかさ」、「艶やかさ」、「強さ」を持っていると思っています」と記されている。
私はここで「強さ」という言葉に引っ掛った。「強さ」ということば、どのようにイメージで使用されているのか分からないのがもどかしいが、「したたかさ」のようなイメージなのだろうか。
「新しいコレクション」では、日本画家で未来派との深いかかわりのあったという尾竹竹坡(1878-1936)の「銀河宇宙」「流星」(共に1920)が紹介されていた。このほかにも同一作家の5点が収蔵されたとのこと。初めてその名を聞く画家と作品であるが、じっくりと見てみたいと思った。
解説記事の中で主任研究員の鶴見香織氏が「流星」は「天界にある女性が人間界にある男性の引力に惹きつけられた堕落する情態」とのこと。さらに「私たちはようやく、大正期新興美術運動の一角で竹坡がなにを実践していたのか、検討できる地点に立った」と書いてある。
尾竹竹坡という画家は、題材の新規さの追及に終始したのか、新しい潮流との接触でどのような表現意識を刺激されたのか、どのような思想を獲得したのか、私には荷は重すぎるがそれでも気になった。
まだ見ていない企画展であるが、どうも私にはよく理解できなかった。実際に見ていないから読解できなかったのならば見に行くべきなのかもしれないが、11月13日までの会期のことを考えると、訪れるのは無理そうである。
この「現代の眼」#620の記事では、染織家の草間喆雄氏による「糸に魅せられて」の文章に惹かれたし、写真として掲載された作品にも興味を惹かれた。
しかし最後に「技法によって新しく生み出される「形態」と、色彩によって醸し出される「雰囲気」が私の作品の最も重要な構成要素です。糸は染めることにより、表面だけではなく、芯まで浸み込み、その色は他のどのメディアにもない「鮮やかさ」、「艶やかさ」、「強さ」を持っていると思っています」と記されている。
私はここで「強さ」という言葉に引っ掛った。「強さ」ということば、どのようにイメージで使用されているのか分からないのがもどかしいが、「したたかさ」のようなイメージなのだろうか。
「新しいコレクション」では、日本画家で未来派との深いかかわりのあったという尾竹竹坡(1878-1936)の「銀河宇宙」「流星」(共に1920)が紹介されていた。このほかにも同一作家の5点が収蔵されたとのこと。初めてその名を聞く画家と作品であるが、じっくりと見てみたいと思った。
解説記事の中で主任研究員の鶴見香織氏が「流星」は「天界にある女性が人間界にある男性の引力に惹きつけられた堕落する情態」とのこと。さらに「私たちはようやく、大正期新興美術運動の一角で竹坡がなにを実践していたのか、検討できる地点に立った」と書いてある。
尾竹竹坡という画家は、題材の新規さの追及に終始したのか、新しい潮流との接触でどのような表現意識を刺激されたのか、どのような思想を獲得したのか、私には荷は重すぎるがそれでも気になった。