Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「地球の歴史(中)」(鎌田浩毅)読了

2017年04月08日 22時29分35秒 | 読書
   

 「地球の歴史(中)-生命の誕生」(鎌田浩毅、中公新書)を読み終わった。
 地球の内部のテクトニクスと地球の表層の変化や気象変化、生物の発生と進化を統一的に説明しようとする試みで、私にはとても魅力的な論考である。
 約半世紀前の学生時代にはその萌芽的な教科書はあったが、とてもではないが、ここまで網羅的に、体系的に説明がなされたものはなかった。当時の私の興味の根幹を今になって説明してもらったようなものである。それだけ地球物理学の進歩があったということなのであろう。
 ただ気になった点がひとつ。古生代の生物の大量絶滅の説明でこの中巻は終わっている。この説明の中で、地磁気の逆転をブルームテクトニクスにて説明をしている。地磁気の逆転にともなう地球磁気圏の変化とそれにともなううち「銀河宇宙放射線」の地球への大量流入による大気の影響、寒暖への効果、生物への影響も指摘している。このこと自体は了解できるのだが、果たしてここに太陽の活動の変化についても何らかの影響があったのではないかと思う。太陽活動の変化と地球地磁気の変化の変化、あるいは地磁気の逆転の相互関係についても何らかの考慮がされてしかるべきなのかな、と感じた。この私の思いが本質的なことなのかどうかは、わからないが‥。
 私には大変刺激的な論考である。引き続き下巻を読む意欲が湧いた。

海軍道路沿いのサクラ

2017年04月08日 19時36分39秒 | 山行・旅行・散策


 本日は瀬谷駅から通称海軍道路沿いのサクラを見に行った。環状4号線となっている海軍道路、片側にサクラが延々と植わっている。当初の予定では、瀬谷駅から元上瀬谷通信基地(2015年6月に返還)を抜けるまで歩く予定だったが、霧状の雨が弱い雨に変わり始めたので、元通信基地の手前で引き帰した。
 環状4号線は片側1車線でノロノロ運転の渋滞。霧雨とはいえ排気ガスを浴びながらの花見はつらかった。沿道のサクラは車の通行の確保のために枝を選定している。ノビノビと枝を伸ばしているサクラではないので、窮屈そうに上に伸びている。枝の強剪定のためか、幹からたくさんの花芽が出ていて、不思議な感じである。枝の剪定には費用も掛かるようだ。これだけの幹線道路にサクラというのは歴史があるとはいえ、サクラには可愛そうな環境である。
 ひきかえす途中でJAの即売所に入り、菜の花やサトイモのほか、米3キロを購入。ザックに入れたがとても重かった。お米は神奈川県で初めて「特A」の評価を得たという「はるみ」という神奈川県のブランド米。
 瀬谷駅から環状4号線に出る手前に小さな公園があり、ソメイヨシノと赤い見事なハナモモが咲いていた。いづれも若い木で、枝にも花にも勢いがあって美しかった。

      

サクラを見る気持ち

2017年04月08日 11時01分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 晴れたら昨日に続いてサクラを見に行こうといわれ、雨が上がるのを待っている。夜明け前には時間当たり10ミリ未満の雨が断続的に続いていたが、今は1ミリ未満の雨となっている。伊豆半島にある雨の区域が通り過ぎると雨はしばらくはおさまるのではないかと期待出来る。

 妻は毎年、ひとりでもサクラを見に行く。サクラを見に行くのが好きなのかな、と今年になってあらためてその心境を聞いてみた。すると「毎年、今年が見納めかな?という気分で見ている」と漏らした。思わずドキッとした。別に病気になっているわけではない。健康体である。 サクラを見る気持ち、というのはこんな気分なのかな、と私がサクラを見るときとは随分違うものである。確かに、人間いつなんどき何が起こるかわからない。あるいは認知機能に障害が起きて、サクラを見るという認識がなくなってしまうかもしれない。いつ事故に巻き込まれるかもしれない。

 そんな不安を持ち続けている雰囲気にはまるで見えない妻のふと漏らしたひとことに私は動揺ししている。もの静かな妻の心の襞にふれてしまった質問をした自分にもたじろいでいる。

 今年は、妻のサクラを見るところにできるだけ同行してみることにした。