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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

月と木星

2020年08月01日 23時08分16秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 20分ほどの夜のウォーキングにでかけた。4日に満月兼十五夜を迎える月齢12日の月と、その東側に木星が明るかった。共にほぼ南の空。いて座の口のあたりであったはずだ。
 月と木星が歩きはじめから歩き終わるまで、ちょうどドーナッツのような大きな雲の穴の部分に見えた。木星の東側、ほぼ月と木星の距離くらいには土星も見えるはずだったが、ドーナッツの穴から離れていたため、雲の陰にかくれて見えなかった。
 梅雨明け直後の空、澄んでいるのであろう。雲も月も木星も、そして暗い空も、美しかった。
 月のすぐ傍、しかも満月に近い明るさのすぐ横にあってあのように明るく見えるのは、月がはなれてしまえば観測の好機なのだろう。
 中学生の頃、小遣いを貯め購入した木星を望遠鏡で覗き、ガリレオ衛星の動きを追ったことを思い出す。天文ガイドという雑誌に掲載された衛星の移動の軌跡を確認しながら追っていたが、いつしか飽きて止めてしまった。
 本日は、さらに15分も眺めていたら、土星・木星・月が雲の間を縫うように見えたと思う。だが、そこまでの元気はなかった。

 


梅雨明け 2

2020年08月01日 20時37分40秒 | 俳句・短歌・詩等関連



★うしろより忽然と日や梅雨あがる    加藤楸邨

★梅雨明けの鶏を追ふ歩幅かな      今井 聖
★梅雨明けや深き木の香も日の匂     林  翔

 第1句、梅雨明けの一瞬というのは一般的にはあり得ないが、一人ひとりにとってはその一瞬というのはある。梅雨明けを実感した瞬間である。季節の移り変わりに敏感にアンテナを張っていないと実感することはない。作者はこの一瞬によって好ましい気分に転換し得たとである。そんな瞬間をおびき寄せた作者が羨ましい。

 第2句、昔は庭で鶏を飼っていた。夕方になると鶏小屋に追いやる。どんな小さな鶏小屋でも、鶏の棚は傾斜しており、夜に産んだ卵は通路側に転がってくる。そんな昔を思い出したのだろう。今はもうそんな光景を見ることは無くなった。梅雨明けの陽射しで土も乾き、鶏の影も濃い。鶏の足の赤さも目立つ。

 第3句、私は匂いを感じなくなってしまったが、確かに梅雨明けと同時の強い日の光を受けると、樹の匂いが立ち上ってくるように感じていた。今でもそんな気分になることがある。梅雨の時期の水分が陽射しをうけて立ち上るのだ。鬱屈していた生命が立ち上がるように。
 


梅雨明け

2020年08月01日 13時34分32秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 10時半過ぎから団地の芝刈りなどの作業のお手伝い。皆の足を引っ張らない程度の参加である。しかし暑かった。
 作業が終わり家に戻ると、もう梅雨明け宣言が出たと教えてくれた。
 通常の年ならば、梅雨明け1週間というのは天候が安定しやすく、登山にはうってつけである。現役時代はその時期に3日から4日休みを取って、山に行くことを狙っていた。実現できたのは数回だけだったが、定年退職以降は数年は連続して実行できていたと思う。今はそのようなことはしなくなってしまった。
 今年は新型コロナウィルスの感染症の影響があり、山も賑わいは少ないと思われる。また水害による影響もありそう。登山道も荒れているのではないか。山好きにも残念な年となってしまった。

★山並を引き寄せて梅雨明けにけり    三村純也
★梅雨明けし各々の顔をもたらしぬ    加藤楸邨