歌川広重の「冨士三十六景」から「甲斐大月の原」。大月のそばの岩殿山付近という説もあるらしいが、「大月の原」がどこにあったかは不明とのことが解説に記載されている。
人は誰もおらず、晩秋の草花を描くことに力点が置かれている。時にススキと女郎花の色合いが引きたつ。中継のススキの黒い穂も印象的である。
広重らしさ、というよりも私は酒井抱一の秋草図を思い浮かべてしまった。最初目にしたときは、水の流れが大きな川なのか、小さな水路なのか、よくわからなかった。
大きな流れとしては、草花との釣り合いが取れずに現実感はない。
視点が低く、それも人間というよりも秋の虫の視点のように草を見上げる視点に思える。そして虫の音が聞こえてきそうである。
尾形光琳の紅白梅図屏風や、酒井抱一の夏秋草図屏風のパロディの様にも感じた。
左右対称の富士山と手前の山並み(御坂山系か)とススキの原の間には距離があり、この原の広さがかなりのものであることをうかがわせる。よく見ると草原も左右対称に近く、西洋画の構図に影響を受けたとも解釈できないだろうか。
市民病院でいつもの薬の処方箋をもらい、薬の受け取り、昼食、軽いウォーキング、一服&1時間ほどのウォーキングをこなし、16時前に帰宅。
薬は変わらず。次回の診察は5月下旬。私が処方してもらっている抗血栓薬とCOVID-19のワクチンの関係を質問したところ、ワクチン接種には問題はないので、ぜひ接種してくださいと言われた。
私は、ある鎮痛・解熱剤を服用すると服用すると蕁麻疹様の発疹が出る。それはワクチン接種に支障はないか、といこうを聞きそびれてしまった。ワクチンの接種後に発熱した場合に、解熱剤の服用は問題はないとの情報はネットには出ているが、ある種の解熱剤にアレルギーがある人が、そもそもワクチンの接種をしていいものかどうか、については情報がない。杞憂とは思えない疑問だと思うのだが‥。
いつもの降圧剤を処方してもらっているかかりつけ医に聞くか、次回の5月末にでももう一度聞いてみることにした。今の政府の対応を見る限り、残念ながら十分に間に合いそうである。
政府の公表している接種者の順番についてだが、高齢者の後に、高齢者施設での介護職員となっていることに首を傾げている。医療従事者の次に位置づけなければいけないのではないだろうか。順番について再検討が必要だと思っている。