昨日の7日は「大雪」であった。大雪とは「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)。朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃」という。この時分になると関東地方南部ではようやく冬になった気分である。
「大雪」の候にちなんで雪の句を3句ほど。
★地の深雪宙の二階の白根澄む 飯田蛇笏
★鳥落ちず深雪がかくす飛騨の国 前田普羅
★門をゆくひと物いはぬ深雪かな 会津八一
関東地方ではこれらの句のような大雪(おおゆき)は、山沿いをのぞいて体験することはない。私のすんだことのある北海道の渡島半島の南端の函館や仙台でもそのような雪の体験はほとんどない。根雪となったのは函館であった。
だが、多くの人はその苦労を知ったうえで、どこかでこのような雪に埋もれる生活に心惹かれるものらしい。私もそうである。しかし、この腰や膝の痛みを抱えていては、雪かきなど難しい。