昨晩は、冬至ということで、カボチャと小豆の煮もの。お風呂には柚子をひとつ浮かべた。私は鼻が聞かないので柚子湯に浸かっても、香りはまったくわからない。しかしたったひとつの柚子であっても何となく湯が「柔らかく」なったように思える。木のせいかもしれないが‥。
カボチャは妻が好きでよく食卓にのぼる。ただし私は汁気の多い「べちゃぺちゃ」のカボチャが好きであるが、妻は水分の少ない「ホクホク」したカボチャが好きという。これは柿も同じで私はスプーンで掬えるくらいの柔らかい柿がいいのだが、妻は硬めのものが好みである。
このカボチャと柿の論争は果てしなく続くので、二人とももうその話題はしなくなった。私も出て来たカボチャと柿をパクパク食べるだけにしている。どうも妻は交互に柔らかいものと硬めのものを食卓にのぼらせているようだ。
栗についても同じである。私は栗はお粥に入れるくらいが好みである。水分が多くて味わいがあると思う。しかし妻は炊き込みご飯がいいという。サツマイモは妻は天ぷらにするのも好みらしいが、私はサツマイモはみそ汁に入れて柔らかくしたものが好みである。
同じ食材が好きでも調理の仕方でこんなにも好みが分かれている。それもまた楽しい。
まずは神奈川大学生協では、1割引で、
・「知っておきたい地球科学 ビッグバンから大地変動まで」(鎌田浩毅、岩波新書、税込み871円)
・「マルクス・アウレリウス 『自省録』のローマ帝国」(南川高志、岩波新書、税込み851円)
鎌田浩毅の著書は以前に「地球の歴史」(上・中・下巻、中公新書)を読んで、私なりによく整理されていると感じた。私の頭にもずいぶんと刺激を与えてくれた。今回は復習のつもりで。またビッグバンから解き起こしていることに注目。
マルクス・アウレリウスの「自省録」は岩波文庫版(神谷美恵子訳)を手元に置いており、気が向くとページをめくっている。いい読者ではないのでたかだか年に3~4回程度である。本を開いて、わからないところは飛ばして次のページをめくる。少しでもわかるように入門書として読んでみたい。
そして有隣堂まで出かけたついでに、
・「日経 おとなのOFF 2023年絶対見逃せない美術展」(税込み980円)
こちらは生協ではないので、割引は無し。
表紙は《アモルとプシュケ》(フランソワ・ジェラール 1798)で見た目でちょっとドキッとする。毎年この副題が「絶対見逃せない美術展」である。[絶対」という言葉を使う本やコマーシャルや文章は「絶対信用してはいけない」と自戒しているのだが、他の雑誌の類似の特集号より安価なのでつい購入してしまう。
付録のカレンダーはリビングルーム用になった。同じく長澤芦雪の虎図襖の虎を使ったクリアファイルは友人に渡す予定。
喫茶店では、「マルクス・アウレリウス」の第1章を読んだ。
「皇帝が哲学者を弾圧したこれらの事件の本質は、哲学、とくにストア派の教説にあるのではない‥。紀元1世紀後半のローマ帝国に生じた政治支配層の社会移動、イタリアの地方都市や属州の都市の有力者がローマの中央政界に続々参入して帝国政治に関わるようになった状況がある。‥醸成された謹厳さと保守主義が皇帝政治への批判となって現実に現れた。これが哲学者元老院議員たちの反対運動の本質である、‥。皇帝たちがこの尚古主義的で保守的な反対運動を抑え込む際、似た性格を有し運動に精神的助力をしていた「哲学」に罪が着せられたのである。」
年賀状のデザインと文章はほぼ出来上がった。あとは出すかたに少しずつ文章を変えて印刷すればいいが、この作業で毎年12時間はかかる。
投函は来週、期限ぎりぎりとなってしまうのが例年の習いである。
本日は風が強いが、これより組合の会館へ書類を受け取りに出かける予定。途中で神奈川大学の生協に寄って本の物色をしてから。本日までが年内営業日と聞いている。
乾燥・強風・波浪注意報が出ている。明け方には最大瞬間風速20mを超える西寄りの風の音でいったん目を覚ました。
新潟・東北・北海道では災害レベルの大雪である。新潟の柏崎に住む友人の近くの国道も立ち往生でニュースになったとのこと。さいわい友人には大きな被害はなかったというが、「こんな時に原発事故が起きたら逃げられない」という感想も送ってくれた。車の立ち往生による長期の渋滞はもう恒例行事になってしまった。
年内にこれほどの大雪というのは、私もこれまで聞いたことがない。