バーを改修し舞台にしてしまったSTAGE Plusという空間。
うーん、いかにも手作りの小さな舞台空間だ。恐らく僕が今まで見た演劇では一番小さい劇場だろうと思う。でも、そこにはスタッフと俳優と観客とのいやでも訪れる一体感がある。素晴らしい空間でもあるのだ。
劇のほうはその小さな舞台を俳優たちがせりふの確かな発音、演技の鋭さ、脚本の面白さもあいまってこの劇団の水準の高いことを教えてくれる。
劇の後は . . . 本文を読む
僕たちは人間である。その人間の生きている苦しさ、喜び等をどう表現するかが映画、演劇のキーなのであると思うのである。
この演劇は人間の生のために卵を産む機械と化してしまっているニワトリたちの心の葛藤の物語である。この切り口は今までなかったもので、人間であるわれわれは食物連鎖とはいえ、本当にひどいことをしていると自覚せざるを得なくなったのも事実である。
このニワトリの世界が実際上は人間世界でもあり得る . . . 本文を読む