迫力のある人間群像劇だ。登場人物の多さはひとりひとりの陰影が鋭いことから逆にこの映画のダイナミックさを深めている。演出、出演者のボルテージの高さが伺われる力作だ。
そうなんですね。もうあの事故から23年。歳月は限りなく過ぎ、今ジャンボは多少便数は少なくなったけれど普通に飛んでいる。当時より万全なメンテをしていると思えない小事故が今でも続いている。この事故を教訓にしていた時代は過ぎたのではないか、 . . . 本文を読む
社会派的な映画作りだが、娯楽作品であることには間違いない。娯楽作品であっても映像から何かを感じる映画でもない。この題材にしてそういう意味で不思議な映画でもあります。
まず冒頭にスターアナウンサーであるリチャード・ギアのオンエア中のぶち切れシーンがあります。ここが僕には中途半端に思えた。サラエボの戦場を目の前にして大の大人がその感情の憤りで切れている風でもなく、ただ吠えているんだ。そのため彼は名声 . . . 本文を読む