人間の人類への課題を投げかけた一編の映画だ。映画歴史的にも繰り返しこの手の主題は追求されて来てはいたが、戦地と国(故郷)の距離があり過ぎることもあるのだろうか、アメリカで最近執拗にこのテーマがクローズアップされている。
それはイーストウッドの太平洋戦争の2作品も全く同テーマであった。戦争=殺戮は人間を滅ぼすという図式である。憎しみのために殺戮するのではない。家族のために戦うのではない。ただ戦争と . . . 本文を読む
近距離恋愛なんていうこの映画のテーマと全く関係ない題名をつけるなんて配給会社なかなか知恵者だ。
「友達以上、恋人未満」なんてそんな、そんな少女マンガでさえ題材にしなかったラブコメが堂々とシネコンで上映されていることに驚いてしまいます。でも、こういう映画を男性である我輩が、しかも単独で見に行ったのが不幸の始まりだったのかも、、。
男性の視点から女性を見たラブコメだが、女性からの視線をかなりナーバ . . . 本文を読む
どこにでもありそうな喫茶店だが、そういえば最近純喫茶なんていうのも流行らなくなったかなあ。アルコールを置かないのが純喫茶だと思っているが、本当は軽食も駄目なんだろうなあ。でも、サンドイッチは駄目なの、とかいわれると困る。
まあ、最初から中身のないハナシでゴメンナサイ。この映画もそれほど中身があるわけではないので、同化されちゃった感じです。
えー、でも通常の日常なんてだいたいこんなもので、この中 . . . 本文を読む
母親から何故か幼児期に虐待を受けて成長した青年と童話作家の老女とその娘との3人をトライアングルで奏でる氷が凍えて融解するまでの寓話であります。
見た目はちょっと切れ気味ではあるけれども温和そうな青年。別に人格障害なんて大それた病気だとも思わないけれども映画では一応病人であります。何かこういう青年はそこらにいるような気もします。特に危険は感じない。
その青年が気になった老作家、通常であれば彼女が . . . 本文を読む
凝ってない映画なんですね。映画的にテクニックを駆使するのを敢えて避けているようなだるさの残る展開、演出。しかし、何か不思議な魅力がある。これがファズビンダーなんだろうなあ。
ストーリーを追っているようで実はそうでもなく、かと言って芸術肌の映画作りをしているのでもない。むしろB級映画的なダサさを前面に出しているところもあり、それでいて何か読後感が哀しい余韻が充満する映画であります。
それほど彼の . . . 本文を読む