繰り返し同じテーマを追求する北野の最新作だ。連続同テーマの最終作らしい本作、まあ今回が一番見やすかった。
映画作家っていわゆる81/2を撮りたがるものだ。作品の産みの苦しさは我々消費者(観客)どもには決して理解出来ない代物だろう。それこそ芸術というものはそもそも何なのか、という前に産みの苦しさが彼らの前に歴然と立ちはだかるのである。いわゆる作って何ぼなのである。何ぼの前に、芸術作品という価値があ . . . 本文を読む
いいおじさんが夢を持つってどういうことだよ、という映画なんだけど、実話のようでいてまさかそんなこと聞いたことないし、何か少々正真正銘のおじさんが乗れない映画でもあるんだよね。
年齢はおじさんだけれど、いわゆるガキがそのまま年食った感じのそんなイメージが何となくこの映画にあるわけです。大人になりきれてないといったら、じゃあ大人って夢をなくすことなのかい、って言われちゃうけれど、この映画の場合、まず . . . 本文を読む