「暮れ逢い」は8年のプラトニック。本作は何と現代の話なのに12年。これって偶然?
しかもキッスもなし、なーんて現代の奇跡のような話でございます。この二人、お互いにそれぞれ別の男女とは普通の恋愛はしている。けれど本当に欲しているのは子供時代から知り合いの二人だった、、。なんて、どこかで読んだことがあるような、ないようなお話です。
この混迷した現代だからこそこういう純愛が流行るのかもしれませんが、 . . . 本文を読む
随分久々のルコント作品。出し物はあっと驚くハーレクイン風純愛もの。ドイツの話なのになぜか全編英語。と、ちょっと多少違和感のある作品ではありますが、さすが老巨匠、腐っても鯛、なかなかの雰囲気、愛の情念を伝えております。
ルコントが描きたかったのは、プラトニックラブが、激動の時代を超え、8年という歳月にも堪え抜き、十分朽ち果てることがなく強く持ち続けることができるだろうか、ということだと思う。
確 . . . 本文を読む
「気まぐれな唇」からずっとサンスを見続けているが、今回も洒落た作品だ。上映時間も70分ぐらいでうんと短い。映画は90分とよく言われるが、さらに短くして十分長編足り得るその力量にはうーんと唸らせる。
見始めて1分でもう観客はそののほほんフランス的会話の妙にサンスの世界に入ってしまう。常連たるムン・ソリもそこは手慣れたもので(最近ふっくらしてきたが)相変わらず演技をしていないような演技をする。(あの . . . 本文を読む