「光にふれる」のチャン・ロンジー作品だから、人を見る目は確かである。安心して見られる青春映画となっている。しかし今回は趣向を変えてミステリー手法を用いながらも、我々はそこに悲しみの青春を見る。
ある一人の少女の死にたまたま出くわした3人の少年の結びつき。しかしそこから始めた3人の犯人探しがこういう展開になろうとは、いやはや作品的にも何とも言えぬ素晴らしい出来です。
見た目からではわからない思春 . . . 本文を読む
樋口 有介のデビュー作らしい。なるほど、あちこち樋口の断片が見受けらる。青春小説にして圧倒的、という触れ込みの割にはそれほどとも思ったが、まあ書けている。さすが樋口である。ところがミステリー的には思ったほど力を見せてはいない。本格物からはかなり甘々であるような気もします。
難点は驚くべき新犯人という展開も伏線が全くないし、フェアではない。同僚の教師に罪を着せようとするも、そんな嘘はすぐばれること . . . 本文を読む
柚木シリーズの第一作品との位置付けだ。当然、ファンとしては必読書となる。なるほど、刑事をやめる経緯も分かるし、まだルポライターとしての仕事も確立しておらず、ひぐらし探偵っぽい生活も描写される。
馬券も結構好きなんだということもわかるし、なんとこの作品では柚木のセックスシーンも出てくる。そしてとにかく女にもてる。などなど結構驚く記述が多い。その意味でもファンとしては楽しいばかりの内容である。
し . . . 本文を読む